ＥＳＳＥＮＴＩＡＬ〜始まり編〜

ばれる？ ページ7

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樹「.....うぅう....！」ブルブル


北人「ん？樹どしたの？」


樹「あっ、いや....なんか寒気が....」


北人「ええ！？まじ？！大丈夫？」






リハ中、いきなり寒気がしたけど、この寒気....翔平からのテレパシーな感じがした。(※その通りです)



北人さんが心配そうに俺に尋ねてきて、おでこに手まで当てて「熱はないなぁ？」とか言ってる。申し訳ない。






慎「大丈夫っすかね、.....Aと翔平さん」小声


樹「たぶんなんかあったと思う」小声


慎「え....樹さんなんで分かるんすか」小声





まこっちゃんが心配そうに聞いてきて、コソコソっと俺も返事を返していると....





壱馬「.....樹、慎。なにコソコソしてるん？」




＿＿＿ビクッッ！！？





壱馬さんが俺とまこっちゃんの間に入って、肩を組んできた。





北人「壱馬、樹が寒気するって！」



壱馬「....はあ？まじ？樹大丈夫なん？」





北人さんが壱馬さんに報告しちゃって、壱馬さんも俺のおでこに手を当ててくれる。





樹「あっいや大丈夫です！！そういう寒気じゃないんで...」



壱馬「どういう寒気？(笑)...てかずっと思ってたけど昨日から樹、変よなあ？」






壱馬さんに顔を覗き込まれるみたいに、じーっと見つめられる。まこっちゃんはかなり心配そうに俺を見ている。





樹「....そうっすかね.....？」





壱馬さんのこういう真っ直ぐで見透かされるみたいな目、めっちゃかっこいいけど苦手.....←



すると.....






北人「あれじゃん？Aちゃんいるから、樹、お兄ちゃん頑張ってるんだよ」






＿＿北人さんがめちゃくちゃいいフォローしてくれた。






壱馬「まっ、そやんな！！てかA、ほんと犬みたいになつっこくてほんとかわいい」





猫です、壱馬さん....とは言えない。





北人「Aちゃん俺のこと王子さまって言ってくれたよん」




壱馬「俺なんかあれやで？かっこいいだいすきって、Aの彼氏になった気分やわ！」




北人「王子さまのほうが彼氏より上だもん」




壱馬「んな非現実的な。プリレジェか(笑)」






謎に同い年ボーカル2人がAについて言い争ってるのを尻目に、俺はまこっちゃんと目配せして、ふぅ....とため息をつく。





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