たとえ私が壊れてしまっても……。< 2 >

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番外！3 ページ37

貴「はぁ……うまく話せた気がしない……。」

ア「ヒッヒ……そんな事ないと思うけどねェ。」

貴「！、テイカー！…そんな事ないって？」

ア「ほら、見てごらん？」

会場を見渡すと、今まで緊張していた新人達は先輩死神達と楽しそうに話していた。

貴「あ、……。」

ア「あれは、クローディアのおかげじゃないのかい？」

貴「そう、なのかな。まぁ、楽しく話せるようになってくれたのは良かったよ。」

テイカーと話していると。

？「あ、あの！！」

貴「？何かな。」

新人の死神が声をかけてきた。

レ「えっと、僕、回収課のレオンっていいます！」

貴「あ～、あの成績優秀な子。」

レ「いえ、そんなことは……。

あの、お願いがあるんですけど…。」

貴「うん。」

レ「ぼ、僕と！付き合って下さい！！！」

貴、ア「「はぁ！？」」

え、ちょ、嘘！？まだ初対面なんだけどっ！？

周りからはヒューヒューという声が聞こえるが、私達の関係を知る死神は顔を青くしていた。

しかもテイカーの方にくるより先に告られたんだけど……。

貴「え～っと……ほ、本気で言ってる？」

レ「本気です！」

ア「このガキ……今すぐ狩ってやろうかねェ。」

殺気のオーラを漂わせてデスサイズを取り出す。

貴「ちょ、テイカー、……！？」

すると、クローディアを守るようにレオンがアンダーテイカーの前に出る。

レ「か、狩れるものなら狩ってみて下さい！」

貴「ちょっと！レオン君、…………？」

ん？ちょっと待て。”レオン”？

成績優秀で、黒髪で、しかも、テイカーを前に私をかばって挑発なんて……。

貴「ま、さか……。」

ア「クローディア？」

貴「……、これは私の完全なミスだ……。」

レ「どうかしましたか？”A先輩”。」

ア「！？」

貴「っ！！テイカー！こいつを殺して！！！」