たとえ私が壊れてしまっても……。< 2 >

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その13 ページ33

デスサイズを出して斬りかかる。

レ「っ！？ぐはっ！！」

レ(なっ！？早い！！)

レ「チッ……！？」

レ(どこに……！？)

貴「遅いっ！！」

後ろから斬る。

レ「！？ガハッ！！

このっ……！？」

首に刃を向ける。少しでも動いたら傷ができそうだ。

貴「所詮、悪魔は悪魔ね。」

レ「俺は何も契約違反はしてないぞ？ちゃんと期限は過ぎてるからな。」

貴「……。」

左手首を確認すると、契約印は無くなっていた。

貴「あの時の左手の痛みはこれね。だとしたらもうお前に用はない。

死ね。」

首を切り落とす。

ブッシャァッ！！！！！

貴「……っテイカー！」

テイカーに駆け寄る。

ア「ゲホッゴホッ……クローディア ……。」

貴「テイカー、ごめん、ごめんね……。私、勘違いして……。ちゃんと、テイカーのこと、愛してるから、だから、死なないでっ……！」

ア「クローディア、聞いて、おくれ……。」

貴「な、に……？」

ア「実は……小生……。

斬られてないんだよ。」

貴「は？」

テイカーの服の中から出てきたのは血が入った袋。

貴「何これ……？」

ア「執事君がつけていけって言ってねェ。小生が怪我を負うはずがないって言ったんだけど、役に立つもんだねェ。」

貴「……の、…。」

ア「クローディア？」

貴「この……馬鹿ーーーーー！！！！！」

ア「ちょ、クローディア、一応蹴ったり踏まれたりしてるから殴らないでおくれっ。」

貴「こんの、私が、どれだけ、どれだけ心配したと……っ！」

ア「…クローディア ……。」

貴「この小説を読んでる人達だって心配したんだからっ！」

ア「急にメタイし雰囲気ぶち壊しだよクローディア。」

貴「本当に、生きててよかった……。」

ア「……クローディア。

小生と、これから永遠に、生きてくれることを誓ってくれるかい？」

それはまるで、プロポーズのような。

貴「…はいっ……。」

2人の死神を、月が照らす……。