たとえ私が壊れてしまっても……。< 2 >

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その13 ページ1

グ、エ『『何をしてる貴様らぁぁ！！』』

少しすると人がバタバタと倒れる音がした。

グ『もう暴力を振るわんと決めた俺に誓いを破らせた罪は重いぞ、コール！』

モ『おっお願いですグリーンヒル先輩！！レドモンド先輩には…。』

ブ『僕らには口止めしなくていいのか？』

モ『ブルーアー先輩！バイオレット先輩！

な…なんでここに！？』

シ『有能で優秀なモーリス•コール先輩の暴力行為を聞きつけて駆けつけない方がおかしいでしょう。」

モ『でも監督生がいる白鳥宮は校舎のずっと先！声が届くはずが…。」

シ『先輩、音は”大きさ”じゃなく”振動”で伝わるんですよ。例えば、

こんな風に。』

モ『まさか。まさか。まさか！まさか！

まさか！！

まさかあああああああ！！！』

レ「話は聞かせてもらったぞ。」

モ『レ…ドモンド…せんぱ…。』

レ「お前”まで”俺を裏切るなんてな…人を見る目がなさすぎる自分が情けないよ。」

お前”まで”？以前にも裏切られたことがある……？

ああ……だからあんな傷ついていたのか。

モ『ち…ちが…』

レ「言い訳は聞きたくない！

お前には失望した。

コール、お前との兄弟関係を解消する！」

モ『うわああああああああああああ！！！！』

シ『コール先輩、これからは本当の貴方で皆と向き合っていけばきっと信頼は取り戻せますよ。

そう思って僕…先輩の本当の姿を皆に配っておきました。

胸を張っていいと思いますよ。貴方のメイクの腕は本物です。』

貴「プッやっぱり何度見ても笑っちゃうな……。」

レ「ライトニング。」

貴「はい？」

レ「今回の件、すまなかった。そして……ありがとう。俺はまた過ちを犯すところだった。そのお詫びとして…

俺の寮弟になってくれないか？

お前だったら信頼できる気がする。」

貴「……はい。喜んで。」