美しい日々 (ページ8)

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今食べていい？とマークが言うから帰り道にある公園のベンチに2人で座った。

もう空は暗いし寒いから私達の他に誰もいない。

mk「美味しい！毎年ありがとね」

と笑うマーク。

「ううん、こちらこそいつもお返しありがとう。去年もせっかく持ってきてくれたのにそっけなくてごめんね。恥ずかしくてちゃんとお礼言えなかった。ほんとはね、すごく嬉しかったの………」

今日はマークの目を見てちゃんと言えた。

マークがじっと私の目を見つめて手を握ってくる。

あまりにも目線を離さないからさすがに恥ずかしくて目を逸らすと優しく「こっち向いて…？」と言われ、もう一度マークに顔を向けるとキスをされた。

驚きすぎて何が起こったかわからなくて硬直している間に唇が離れる。
マークの手が離れそうになって無意識に私は強く握ってしまった。

「………かい」

mk「ん？」

「もう一回して………びっくりしすぎてあんまり覚えてないから、次は忘れないように今もう一回したい」

本当に今日の私はどうしたんだろうか。

マークは顔を真っ赤にしてめちゃくちゃ焦っている。でもちゃんと私と向き合って座り直して、改めてじっと見つめてきて私もそれに応える。

私、マークの綺麗な目が好き。いつもちゃんと目を合わせてくれるところが好き。優しいところが好き。すぐありがとうとごめんが出てくるところが好き。好きとか可愛いとかちゃんと言葉にしてくれるところが好き。

全部、好きだよ。

自然と引かれ合うように唇を重ねた。