美しい日々 (ページ7)

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野球部がいつ終わるのか確認するために、窓から運動場が見える図書室に残っていた。
チラチラ何度も窓の外を見ながらだからほとんど勉強に集中できなかった。

どうやら部活が終わったらしいので私はいつも帰る門の方に向かった。15分くらいそこで待っているとマークの姿が見えた。
幸いにも1人だった。

「マーク！」

私に気づくとマークは駆け寄ってきてくれた。

mk「どうしたの？」

「どうしても今日チョコ渡したくて……一緒に帰ってもいい？」

mk「ふふ、いいに決まってるじゃん、ありがとう」

寒いのにごめんね？と言いながら私の右手を握ってマークの学ランのポケットに入れる。

こんなことどこで覚えてきたんだろうと思うけど、マークはこういうことを自然にやってしまうのだ。マークの左腕に体を擦り寄せると驚いていた。当然だ。私からこんなことするの初めてだから。

mk「急にどうしたの？」

「ん？マークかっこいいなと思って。嫌だった？」

mk「ううん。嬉しい。可愛いね」

「ふふ」

私が今日こんなに積極的になれるのは、マークに本命チョコを渡す女子たちを見たからかな。

でも本当は私はスキンシップを取りたい方なのだ。それも相手は本当に心を開いている大切な人だけ。今までは恥ずかしくてできなかったけど、マークと付き合い始めて話す時間が増えるうちにスキンシップをとりたいという気持ちが芽生え始めたらしい。