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付き合うとは言ったけどお互いそんなの初めてだからどうすれば良いかわからなかった。
正直私は、ただの幼馴染から彼女というポジションに変わっただけで嬉しすぎて満足してしまっているところがある。
それにマークは野球部に入っているから忙しくて学校以外であまり会えなかった。
それでも練習がない朝や放課後は一緒に学校と家を行き来した。お互い恥ずかしがりだし話すのも得意じゃないから静かな時間が流れがちなんだけど、それでもなんとか話題を捻り出して喋りかけてくれるマークが愛おしかった。
マークは必ず私の家に迎えに来てくれるし送ってくれる。
私とマークの家は遠くて申し訳ないと言ったら
mk「Aちゃんのこと好きでやってることだからいいの」
と言われた。
私ばかりマークに何でもしてもらっていて、私もマークのために何かしてあげたかった。
「こんど野球の試合応援に行ってもいい？迷惑にならないようにするから…」
mk「もちろん！ありがとう！嬉しい」
マークは私にそう微笑みかけた。
試合は、何人か部員の友達らしき人や、私みたいな誰かの彼女や好きな人目当てで来ている女の子がちらほらいたが、その中に知り合いはいなかったからマークのお母さんと一緒に応援していた。今日は来てくれてありがとねとマークのお母さんに言われた。
「今日すごくかっこよかった！勝ってよかったね、おめでとう！」
mk「ありがとう。Aちゃんが来てくれて僕も嬉しかった」
「あのね、こういう応援って初めて来たから何持ってきたらいいのかわからなかったんだけだ、また次も来たいから何が欲しいか教えてくれる…？」
mk「……え、僕は来てくれるだけでも全然嬉しいけど」
「あ、やだ？そういうの」
mk「そうじゃなくて、来てくれるだけで十分だから申し訳ないなって」
「私がマークのために何かしたいの。……いつももらってばかりだから」
mk「うーん、、じゃあお弁当とか？いや待って！さすがにそれは難しいよね！？ごめんそれくらいしか思いつかなくて……あ、じゃあおにぎり！おにぎりだけあったら嬉しいかも！」
「ふふ、うん、わかった。今度はおにぎり作って持っていくね」
mk「ん、ありがとう。楽しみにしてる」
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作者名：にゃむ | 作成日時：2023年12月30日 18時
