美しい日々 (ページ3)

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そのまま特に交流はないまま私達は中学生になった。

1年生で私達は同じクラスになった。

相変わらずほとんど話すことはなかったけど、掃除の班が一緒になった。

ある日その班6人みんなで残って掃除をしながらおしゃべりしていた。

他の子もいるけれどこんなに長くマークと話せるなんて何年振りだろうとそれだけのことで私は堪らなく嬉しかった。

なのに話題は好きな人の話になってしまった。

誰かがマークに話を振ると、なんと好きな人がいるらしい。

私はもうずっとマークのことが好きだけど、マークの相手が自分なのではないかなんて少しも思えなかった。確かに幼馴染という少しだけ特別な位置にはいるけれど、逆にそれだけしかない。

私は見た目も性格も可愛くないから。

ショックと劣等感と自分の気持ちを悟られないように、私は

「え〜誰？△△ちゃん？□□ちゃん？」

と可愛くてモテる女の子たちの名前を何人か出して聞いてみたが、全部違うらしい。ただの照れ隠しで誰の名前を出されても違うと答えるつもりなんだろうと思った。

掃除が終わってみんなで教室を出る。

2人は部活に行くと言うから、残った4人で一緒に帰ることになった。

途中で2人と道が分かれてマークと2人きりになる。

「マークもあっちの道じゃないの？」

mk「うん、そうなんだけど、久しぶりに2人で話したいから今日は送ってく」

え？

やばい多分今めちゃくちゃ顔が赤い。
鼓動が速い。
ドキドキしすぎてマークに聞こえそうなくらい。

何を話すんだろうという素朴な疑問と、
少しの淡い期待と、
期待なんてやめておいた方がいいとなんとか抑えようとする冷静な自分と、

いろんな考えが急激に頭をぐるぐるし始めた。

でも、マークが私と2人で帰ることを選んでくれたのが泣きそうなくらいにとにかく嬉しかった。