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Condemnation007 ページ7

「ただいま戻りました」


深緑の軍服に身を包んだ彬光が姿を現した先、それは____


特殊制圧作戦群・甲分隊「猟犬」。


「やっと帰ってきたな彬光! 暇じゃ、何か面白い話をしろ」

「こっちは任務で疲れて帰ってきてるのに開口一番それですか。お疲れ様の一言くらい無いんですか? あと背中に飛び降りるのやめてもらえませんか」

彬光の背中に飛び降りた少女はそんな小言を無視し、彬光の片頬を引き伸ばしてけらけらと楽しそうに笑う。

慣れなのか諦めなのか、彬光は悟ったような目でされるがままである。


「一体どんな手を使ったら副長をそんな風に手懐けられるんですか?」


心底不思議そうに問うのは条野採菊。


「美味しい餌とながーい付き合いですかね」

「成程、猛獣か」

「猛獣ですね」

「いや猛獣どこから来たんですかと突っ込みたいところですが確かに彼女は猛獣でした」


最初の彬光の答えに納得したように頷いた末広鉄腸と再びそれに答えた彬光、そして最後に条野。


「猛獣使いだったか」

「そうです。俺は猛獣使いなんですよ。昔ライオンを飼ってました」

「すごいな」

「いやいや流石にそれは嘘……………嘘ですよね…?」

「俺は嘘は嫌いですが」


何か?と首を傾げる彬光に条野は額に手を当て深くため息を吐いた。


「そういえば、長い付き合いって言ったことには突っ込まないんですね。一応俺、15なんですけど」

「今更でしょう。身体"は"15と聞いています。そもそも本当に15歳ならここには入れない」

「頭良いですね」

「君には言われたくないです」


条野は目が見えない分、他の感覚が異様に鋭い。だが、彬光という男は普段は感情も考えも分かるのに、時折音も匂いも何もかも"感じられない"時がある。




まるで存在しないかのように。

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アキラ(プロフ) - 更新待ってます!すごく面白かったです! (2022年9月8日 21時) (レス) @page9 id: a46c7ae3f5 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 内容がとてつもなくタイプなのとすごく続きが気になるのですがもう更新なさらないのでしょうか? (2022年8月26日 18時) (レス) id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年1月31日 8時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
炎歌 - 更新頑張ってください! (2020年9月13日 23時) (レス) id: e4548ba768 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠妨げるもの、死すべき - この調子で頑張ってください!!次の最新待ってます!! (2020年7月21日 9時) (レス) id: ca6e0644d7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作者ホームページ:   
作成日時:2020年6月26日 22時

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