Condemnation003 ページ3
「与謝野先生、居るかな」
青年の腕を掴み探偵社へと向かっていた敦はぽつりと呟いた。その言葉に青年は僅かに反応する。
「………与謝野」
「あ、僕が働いてる所の女医さんなんです。武装探偵社って知ってますか?」
「知ってますよ」
「実は僕、そこで働いてるんですよ」
敦がそう告げれば、青年は凄いですねと言った。青年の言葉に敦は照れ笑いをする。
「凄いのは周りの人達です。僕は全然、まだまだ失敗ばかりで………」
「あんたも凄いですよ。中島敦さん」
「………え?」
敦は驚き、青年の顔を見る。何故名前を知っているのだろうか。
「話は聞いてましたので」
「え、どこで……?」
そう尋ねる敦に青年は小さく口端を引き、その唇に人差し指を持ってきた。
「内緒です。今は、まだ」
青年の桜髪が風に揺れた。
***
その頃
武装探偵社では新たな依頼が舞い込んできた。
谷崎が資料に目を通し、そして目を瞠る。
「国木田さん、これは…………」
「____ああ、………異能力者殺し。これで5人目だそうだ」
歯車が、動き出す。
Condemnation004→←Condemnation002
173人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アキラ(プロフ) - 更新待ってます!すごく面白かったです! (2022年9月8日 21時) (レス) @page9 id: a46c7ae3f5 (このIDを非表示/違反報告)
リリ - 内容がとてつもなくタイプなのとすごく続きが気になるのですがもう更新なさらないのでしょうか? (2022年8月26日 18時) (レス) id: e8a57b3ea6 (このIDを非表示/違反報告)
moeka(プロフ) - 更新がなくて寂しいです。更新してくれたら嬉しいです。待ってます。 (2021年1月31日 8時) (レス) id: d61ed9781e (このIDを非表示/違反報告)
炎歌 - 更新頑張ってください! (2020年9月13日 23時) (レス) id: e4548ba768 (このIDを非表示/違反報告)
睡眠妨げるもの、死すべき - この調子で頑張ってください!!次の最新待ってます!! (2020年7月21日 9時) (レス) id: ca6e0644d7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:灯 | 作者ホームページ:
作成日時:2020年6月26日 22時