【文スト】メイドさんは聖母様です

sygdom ページ18

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「リンさーん？」


太宰は今日もリンの部屋に来た。
何か甘いものを貰おうと思っていた太宰だが、リンからの返事はない。

部屋を見回してもリンは見当たらなかった。



「居ないのかな？」


太宰は頸を傾げ、部屋を出ていこうと踵を返した。
その時、ガタリ、と物音がした。



「何だ、リンさん居るんじゃ_______リンさん！？」

「だ、ざい、さま、」


リンは床に倒れていた。
太宰から見たら倒れていた場所は死角になっていて直ぐに気づかなかったのだ。

太宰はリンを抱き起こす。

顔色が悪く息が荒い。



「早く医者に見せないと···！」

「だ、だざいさま、だいじょうぶで、」


大宰はリンの制止を無視し、輪を抱き上げ、部屋を出ていった。



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「里見先生！」


「なあ太宰、お前又た________あ、今日はちゃんと患者連れてきたんだな」

「早く診てあげて」

「はいはい。そこに寝かせろ」


ポートマフィアの医師、里見はリンの体を調べ始めた。
ヘラヘラしてはいるが、優秀な医者である里見はぐっと眉を寄せた。
深刻な病気なのか、と太宰は不安を覚えた。


「········太宰」

「ねえ、リンさんは一体どんな______」



「········判らない」

「はあ？······判らないって、医者でしょう？」

「仕方ないだろう。判らないんだから」


サラリとそう云った里見に太宰は珍しく、開いた口が塞がらなかった。


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有島のお兄さんです。
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