配達十八:お願い事 ページ21
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「レーイくん! いらっしゃい!」
「ありしま⋅⋅⋅⋅元気そうだな」
有島はにこっと笑い、どうぞ!とレイを自宅に上がらせる。
「首領をおど⋅⋅⋅⋅⋅⋅首領に頼んで君をうちに呼んだのはね〜、一緒にご飯を食べたかったからだよ!」
有島は満面の笑みで食卓に夕飯を置く。
美味しそうな匂いがレイの鼻腔を擽った。
たべていいか?とレイが訊ねる。
「ちゃんといただきますしてね」
「いただきます
⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅うまい」
「それは良かった! 最近色々ありすぎてご無沙汰だったから、一寸不安だったんだよね。腕は落ちなかったみたい」
魚の煮付けを口に運び、暫く咀嚼して満足げに頷く。
暫くは二人とも喋ることなく食事をしていた。
「俺ね、今日、マフィアを抜けてきた」
ぽつりと有島が呟くように云った。
「そうか」
「なかなか首領がしつこくてね、怒鳴ってきちゃった。
こんなブラック企業で働けるかあ!!って。
それでもしつこいから、葉子ちゃんとエリスちゃんに頼んでもらったんだ」
有島の脳内にはその時の様子が浮かび上がっていた。
『お願いします! 武郎をこれ以上、苦しめたくないの!』
『二人が此れだけ云ってるんだから、良いじゃない! リンタロウのわからず屋!!』
『ううっ、だって、有島君凄く優秀で⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅もー⋅⋅⋅⋅⋅仕方無いなあ⋅⋅⋅⋅⋅⋅』
『(ちょろいな⋅⋅⋅⋅⋅⋅)』
「ってことで、又た配達の仕事に戻れることになりました!」
「よかったな」
「うん! でね、ついでにもう一つ、お願いしたんだ」
有島は楽しそうににんまりと笑う。
「マフィアに配達に来ても良いですか〜って。ついでに地下牢にもお届け物しても良いですか〜って!」
その言葉にレイは目を見開いた。
「此れからも宜しくね、レイくん」
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レン(プロフ) - 完結おめでとう!!恩田ちゃんまで出していただいて本当にありがとう!!大好きな作品でした!!!これからも頑張れ!!!! (2019年2月28日 18時) (レス) id: c18a6b747d (このIDを非表示/違反報告)
姫歌(プロフ) - 完結おめでとう (2019年2月28日 0時) (レス) id: d8a4d97043 (このIDを非表示/違反報告)
椿(プロフ) - おにーさん好き… (2019年2月27日 20時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
海月イオ - とりあえず、全話読んで思いました。めっちゃ面白い!神作!太宰三兄弟やべぇ。 (2019年2月27日 18時) (レス) id: 9edaa1d068 (このIDを非表示/違反報告)
−こま−(プロフ) - テストに有島おにーさん出て来ました!迷わず、選んだけど間違えました!悔いはありません。後悔もありません。笑 (2019年2月24日 17時) (レス) id: 43a4a6fc1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:灯 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/nyam83542/
作成日時:2019年2月16日 17時