【3年A組】せんせー、好きです【今から皆さんは人質です】

好き。 ページ6

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「プールか」

「っ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅せ、せんせ？ びっくりした⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」



昼休憩に美術室で絵を描いていると、突然先生の声が降りかかってきて、体がびくっと揺れる。

ぱっと後ろを向くと、先生の顔。


⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅近くないですか？


吐息がかかりそうなほど近い。
待って待って待って！近い近い！


ばっと前を向く。



「ここの所、もう少し⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅」


後ろから先生の腕が伸びる。
近い、近すぎる。どうしよう、心臓、持たないよ⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。


「ここをこうしたら⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅A？」

「ひゃいっ！？」

「どうした？ 具合悪いのか？」


顔、真っ赤。という先生の声が聞こえたかと思うと、おでこにひんやりとした感触。それが先生の手だと気付いたのは約十秒後。


もしかして、熱測ってる？


え、何、この状況？


「熱いな⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅。保健室、行くか？」


「だ、だい、大丈夫、です！」


「いや、でも」

「大丈夫です！ っ、」


がた、と椅子から立ち上がると、ぐらりと視界が眩んだ。
あ、れ？痛くない。先生の慌てる声が聞こえる。
先生が受け止めてくれたんだ。


「大丈夫か！？」


「⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅せんせぇ、」


「歩けなさそうだな、⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅⋅悪い、A」


「え？ わっ、」


突然襲う浮遊感。
ん？先生の顔が、近い？

え、ちょっと待って、

これは、


お姫様、抱っこ？

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