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「…は？」
キス？俺が？コイツに？
「…なんで？」
「さっきも言ったでしょ。私たち、まだなんにもしてない」
そう言って俺の制服の裾を強く引く。
俺の目をきつく睨む。
「だから、私と別れたいならキスしてよ」
はっきり言って嫌だ。てか俺、コイツのことあんまり好きじゃねーし。
なんで好きでもないやつにキスなんかしなきゃなんねーんだよ。
キスするなら(人1)とがいいし。
「嫌だ」
「じゃあ別れないよ」
なんて強情なんだ。頼むから別れてくれよ。
「…頼む、別れてくれ」
「嫌よ。わかってないのねキヨ君」
ゲスい笑みを浮かべて、(人2)は俺を見る。
…仕方、ないのか
俺は(人2)の肩を掴み、目線を合わせた。
(人2)はうっとりと目を閉じる。ああ、ヒラたちの言っていた通りだ。
この、ビッチが
俺は(人2)にキスをした。
触れるだけの、短いキス。
直ぐに唇を離した。
(人2)は恍惚の表情を浮かべて、俺の目を見つめてくる。
そして、
「…足りない、もっと」
と、俺の首に腕を回した。
生理的な悪寒が走ったが、この際なんとでもなってしまえ。
俺はそう思って、(人2)にもう少しだけ深くキスをした。
俺は本当に最低だ
好きなやつに中途半端に想いを伝えて傷付けて
好きでもないやつとキスをして
挙げ句ソイツは女として最低なやつだった
多分コイツは俺のことを好きなんかじゃない。
ただ、ちょっと有名な俺と付き合って名を売りたいだけ。きっとそんなもんだろう。
現にヒラにも付きまとってたみたいだし。もしかしたらフジもかも。
「…もういい？」
「うん、充分。…ありがと、キヨ君」
お前の上目遣いなんて可愛くもなんともねーんだよ。
ああ、これが(人1)とだったら。
そんなことを考えてしまう辺り、俺は本当に(人1)のことしか考えていないんだろうな。
何も言わずに体の向きを変え、屋上の扉に向かう。
これでもう何も無いだろう。もう卒業までフリーでいいや。
扉を開く。屋上に続いてる階段を降りる人影が見えた。
誰だ？まさか、さっきからずっといた？
俺は階段を急いで駆け降りる。手すりを掴んで曲がり角を曲がる。
「…なんでお前が」
俺が止まった廊下のずっと先。
俺に背を向けて走っていく、フジを見て。
そんな言葉しか、出てこなかった。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
夢主の絵が描けない
というかセーラー服が描けない
可愛い娘が描けない
もう何も描けない
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みらい(プロフ) - この続編が見れないのですが... (2016年4月28日 22時) (
レス) id: 3ab5c05228 (このIDを非表示/違反報告)
紫水 - 蒼乃さん» ありがとうございます！テンポよく更新していけたらいいなと思っています！頑張ります！！ (2015年12月14日 23時) (レス) id: eb31e08839 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 更新楽しみにしています。とてもワクワクしています。応援しています (2015年12月14日 22時) (レス) id: 254f248085 (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ(プロフ) - 怜奈さん» まじですか！！最高でしたね！！！でも会員じゃないのでレトさんの弓道が見れない！！！ (2015年12月12日 18時) (レス) id: d17cd5009f (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 私も江戸村見ましたよ！最高でしたね！！最高でしたね！！(大事なことなので二回言いました) (2015年12月12日 14時) (レス) id: 3dc44ae1cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：にゃこ,紫水 | 作成日時：2015年11月6日 20時
