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放課後が気になって、午後の授業に全然集中できない。
話は聞いているつもりなのに頭に入ってこない。これ程チャイムが鳴るのを待ったことはあっただろうか。早く鳴って欲しい。そして早くフジ君と帰りたい。
あと5分。
世界一長い5分だ。
隣と話したらいいのだが珍しくフジ君がサボっていて話し相手がいない。逆に珍しくキヨ君は授業を受けている。
考え事をしていると5分は早く過ぎた。
チャイムが鳴ると同時に持ち物をまとめてすぐ帰れる準備をする。
後もう少し。
.
ホームルームの頃にはフジ君が帰ってきた。フジ君には今すぐ聞きたいけど、人がいっぱいいるから我慢。
「ね、Aちゃん。見て見て。」
フジ君がニコニコしながら私の机の下で何かを見せる。
「貰っちゃった♪」
『…ラブレター?』
フジ君へ、と可愛い字で書かれた手紙を握り、嬉しそうに微笑む。
『好きな人からだったの?』
「俺女の子皆好きだからさぁ、嬉しくて嬉しくて。」
うわあ…。
なんでこの人こんなに人気なんだろう…。そりゃ、慰めてくれた時は中身もイケメンだなって思ったけど。
気付けばホームルームも終わっていて、フジ君に連れられるように下駄箱へ行く。
なるべく早歩きで、他学生と距離を空けて、いつもと違う人通りの少ない道を通る。
『…で、聞いていい?』
「………あのね」
いつもより低い声で、言いにくそうにしている。早く言ってほしい。
「(人2)ちゃん…元マネージャーと付き合った理由ね、Aちゃんを忘れる為なんだって。」
…は?
何その少女漫画みたいな台詞。っていうか何考えてんのあの人。忘れられる訳ないじゃん、普通に考えて。
「馬鹿だよねぇ、キヨ。」
『………ほんとにね』
なんか、聞かなくて良かった気がする。なんであんなに聞きたかったんだろう。
キヨ君がそうしたいならそうしたらいいと思うし。
「…まぁ、絶対忘れられないだろうしさ、気にしなくていいと思うよ」
優しく頭を撫でられて安心する。フジ君の言うこと全てに安心させられている気がする。
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眠いです、しんどいです。
でもレトさん7周年をどうしてもやらないと行けなかったんで頑張りました。
線画が紫水ちゃん、色塗りがにゃこです。洋服を塗ってるとき意識がなかったので本当にクソです。すいませんで
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みらい(プロフ) - この続編が見れないのですが... (2016年4月28日 22時) (レス) id: 3ab5c05228 (このIDを非表示/違反報告)
紫水 - 蒼乃さん» ありがとうございます!テンポよく更新していけたらいいなと思っています!頑張ります!! (2015年12月14日 23時) (レス) id: eb31e08839 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃(プロフ) - 更新楽しみにしています。とてもワクワクしています。応援しています (2015年12月14日 22時) (レス) id: 254f248085 (このIDを非表示/違反報告)
にゃこ(プロフ) - 怜奈さん» まじですか!!最高でしたね!!!でも会員じゃないのでレトさんの弓道が見れない!!! (2015年12月12日 18時) (レス) id: d17cd5009f (このIDを非表示/違反報告)
怜奈(プロフ) - 私も江戸村見ましたよ!最高でしたね!!最高でしたね!!(大事なことなので二回言いました) (2015年12月12日 14時) (レス) id: 3dc44ae1cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゃこ,紫水 | 作成日時:2015年11月6日 20時