黒バスに転生トリップした男主

運動会4 ページ22

まだ運動会中

テツヤがとても可愛かった
めちゃくちゃ可愛かった

携帯をまだ持っていなかった俺はその事に悔しがり今度携帯を買ってもらおうと決意した

何がそんなに可愛かったって?
そうだな…

パン食い競争のパンを一生懸命とろうとしたり

一回転んでしまって少し目をｳﾙｯとさせながら最後まで頑張っていた姿とか

さらに選んだパンが俺の為にとってきてくれた事とか

因みにチョコメロンパンだった
二人で仲良く半分こして食べたぜ

食べたと言うより今、食べてる

横で美味しそうにもっさもっさと食べてる

「(…カメラが欲しい)」

めちゃくちゃ可愛い
俺はテツヤの髪を撫でる

すると気持ち良さそうにするテツヤ

「よく頑張ったなテツヤ」

黒「転んでしまってドベになってしまいましたけど…」

テツヤは( ˘•ω•˘ )ﾑｽｯとする

「それでも最後まで頑張ったんだろ?偉いなテツヤ(^^)」

テツヤは少し照れたようで俯いてしまった
そのままゆっくりと他の競技を見ている

そろそろ運動会も終わりに近づいて
最後のリレーになった

「面倒くせぇ」

黒「アンカーになるなんて凄いです!!お兄ちゃん頑張って下さい!!」

そう、何故か俺がアンカーになった
面倒臭い、面倒臭いけど…

「(テツヤに頑張ってと言われたら頑張るしかないな)」

リレーは全学年でおこなう為大体1位2位は6年生か5年生と決まっている

今も先頭は6年生だ
2年生は一番ドベ

途中で転んでしまった人が居たからだ
その人は何度も

2年「私のせいでごめんなさい、ごめんなさい」

と、謝っていた

周りも2年生が6年生に勝てるわけもないという事でほぼ諦めていた

先頭との差は約50mほど
小学生の足ではもう追いつけないだろう

そんな事を考えていると俺の番が来た
バトンが渡される

パシッ

貰った瞬間にテツヤの声が聞こえた

黒「お兄ちゃん!!頑張って!!」

「(そう言われたら…)」

1位になるしかないだろ

俺は最初から全速力をだす
前にいた1年を抜かした

スピードを下げずに3年も抜かす
4、5年生は2位争いをしていて同時に抜かした

残るは6年生
6年生のアンカーなだけあって中々速い

今の俺は2年生の体で思うようには余り動かない
ゴールまで後60mほど

6年生がスピードを上げた

今からスピードを上げてしまったら20mも進んだらバテてしまうだろう

俺の予想通り20mほど進んだらスピードが下がった

俺はバテている6年生を抜かしゴールした
その日2年生は優勝した

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