狐面の彼女の探し物 File2 (ページ48)

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Data94 ページ48

side:白狐

「エースの素直な気持ちが知りたい」

貼り付けたような無理をした笑顔が剥がれていった

ｴｰｽ「…心配かけたくなかったんだけどな、ごめん」

エースは思っている事全てを話してくれた

ｴｰｽ「…おれが海賊王の子供っていう事は…多分知ってるよな

おれはずっと"自分は生きててもいいのか"その答えを探してきた

答えを見つける為に生きてきた

でも…その答えが見つかった今、何をして行けばいいのか分からねェんだ」

生きる意味か…

「…私は自分の生きる意味なんて考えた事はないから偉そうな事は言えない。

でも…自分の愛する人の為に生きればいいんじゃないか？」

ｴｰｽ「おれの…愛する…？」

「あぁ、白ひげ海賊団の仲間や弟のルフィ達の為に生きるだけでも十分な意味になると私は思うよ」

ｴｰｽ「ルフィ…」

「"ポートガス・D・エース"として堂々と生きる事は出来ないけれど、彼等は君が生きていると言う事実を知ったらとても喜ぶよ」

ｴｰｽ「…ルフィは喰種になったおれを受け入れてくれるだろうか………」

「その心配は要らないと思うぞ。彼はそんな小さな男じゃない。きっと"エースはエースだ!"と笑い飛ばすだろう」

ｴｰｽ「…!そうだよな、…少し気が晴れたありがとう」

「少しでも力になれたようでよかった。そう直ぐには受け入れられないだろうが、ゆっくりでいいから受け入れてくれると嬉しいな」