狐面の彼女の探し物 File2 (ページ43)

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Data89 ページ43

side:エース

「デメリット？パッと聴いた感じメリットしか感じないけど…」

白狐「まあ大した事ないと言われればそうなんだが、

服薬してから身体に吸収されるまで時間がかかる、という事だ」

「…？薬なんだから当然じゃねェの？」

白狐「そう、当然の事だ。だが例えば戦闘時にRc細胞を使い切ってしまった時にすぐ補給することが出来ないといったデメリットがある」

「成程な…確かに緊急時に補給出来ないのは痛いな」

それでロッティは”緊急時には人を食べる覚悟を決めておけ”って言ってたのか…

一瞬、そんな事にならねェように強くなればいい。

その考えが正しいと思ったが、前におれらに助けられた事があったから
ロッティはそんな無責任な事を言わなかったんだろうな

白狐「…多分これで大体のことは話したと思うのだが、喰種になったこと、少しは受け入れられたか？」

喰種になった事…

「…正直、普通にクッキーとか食べれるし身体に違和感を感じる事もねェから実感が湧かなくて受け入れるとかそれ以前の話な気がする」

白狐「…じゃあ甲板に出て少し練習してみるか」

「練習？なんのだ？」

白狐「赫子を出す練習だ」