狐面の彼女の探し物 File2 (ページ40)

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Data86 ページ40

side:白狐

2人の話が一段落したタイミングを見計らって部屋に入った

実際、クッキーを焼いていたから遅くなったのは本当なのだが、

静かな時間が流れる

静かだが先程までの気まずい雰囲気ではない

お、今日はクッキーも珈琲も結構美味しくできたな

ﾛｯﾃｨ「いつも美味いが、今日のはなんか特別美味いな」

「実は珈琲豆変えてみたんだ。こっちの方が美味しいな。今度からこれにしようかな」

ﾛｯﾃｨ「今度色んな珈琲豆で飲み比べでもやってみるか？」

「あぁ、それいいな」

そんなのんびりとした話をしていると、エースが驚いた顔で此方を凝視していた

「どうした？エース」

ｴｰｽ「え、いや……喰種って人と珈琲しか口のできねェんじゃなかったか…？」

ﾛｯﾃｨ「あれ、言ってなかったか？おれらは特殊だから普通に食べれるぞ」

ｴｰｽ「いや全然聞いてねェけど!!??」

「まあ、食べれば分かる。本来なら味覚が違うから不味く感じる。食べれる理由は後で話すから今はリラックスしよう」

エースは恐る恐ると言った様子でクッキーを1枚手に取るとゆっくりと口に入れた

ｴｰｽ「……うま、」

「だろ？」

ｴｰｽ「おれ、もう何も食べれないと思ってた。だから、少しだけ安心した…」

「そうか…ほら、沢山焼いたからもっと食べてくれ」