狐面の彼女の探し物 File2 (ページ35)

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Data81 ページ35

食事を終え、私達4人は医務室へと戻ってきた

私とロッティの身体のことを説明するためだ

ｴｰｽ「じゃ、話してくれるか？」

「…嗚呼。先程ケガが早く治るのはそういう体質と言ったが、

端的に言うと私達は"人間"では無い。"喰種"という種族だ」

ﾃﾞｭｰｽ「喰種…？初めて聞いたな」

「喰種というのは…」

私は喰種について大まかに説明した

回復力に優れること

赫子と呼ばれる捕食器官を持つこと

ただの銃や刃では喰種に傷一つ付けられないこと

珈琲以外の人間の食事が取れないこと

………人間を喰らうこと

ｴｰｽ「人間を喰らう……か」

ﾃﾞｭｰｽ「そんな種族がいるのか…」

彼等はあまり驚いてはいなかった

「…怖くないのか」

ｴｰｽ「怖い？どうしてAとロッティを怖がる必要があるんだ？」

「…喰種からしたら君達も捕食対象なんだぞ」

ｴｰｽ「そもそも食う気ならもう食ってんだろ」

ﾃﾞｭｰｽ「まあ、驚きはしたが恐怖は感じてねェよ」

…全く、不思議な人達だ

「…ありがとう」

ｴｰｽ「あ、その赫子って奴見せてくれよ!」

「こんなもので良ければいいぞ」

ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ

私は羽赫と鱗赫、ロッティは羽赫を出した

ｴｰｽ「ヘェ～、綺麗なもんだな」

「…綺麗？これが、か？」

ｴｰｽ「おう、その羽みたいなやつなんかおれの炎と似ててお揃いみたいだな!」

「はははっ!!初めて言われたよ。これを見た人間は皆腰を抜かして逃げていったからな」

「そうか、お揃いか。そう思えばこれも悪くないな」

「ありがとう。初めてこの赫子を好きだと思えたよ」

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