狐面の彼女の探し物 File2 (ページ14)

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Data60 ページ14

暫く背中をさすっていれば彼は泣き止んだ

ｴｰｽ「悪い…カッコ悪いところ見せちまったな………」

「そんなことないさ。………私はそうやって素直に涙を流せる人の方が羨ましい」

エースは意味がわからなかったらしく首を傾げている

「さあ、話を続けようか」

ｴｰｽ「あ、嗚呼…」

「あの戦争、今は頂上戦争なんて呼ばれているんだが、その時私達はマリンフォード近海で待機していたんだ。君を助ける為に」

ｴｰｽ「…今こうしてこの船にいるってことはA達に助けられたってことなんだろうなとは思っていたが…」

「ロッティには船を頼んで私はマリンフォードで隠れて様子を伺っていたんだ。君に非常事態が起きた時のために私達は来ていたから」

ｴｰｽ「非常事態？」

「嗚呼。普通に考えれば四皇である白ひげ海賊団の力を持ってすれば君を助け出せると思っていた。だが、そんな彼らでも助けられないことがあるだろう？」

ｴｰｽ「……おれが治せない傷を負った時」

「そう、その時のために待機していてそれが起きてしまった。でも堂々と助けに行ってしまっては重体の君を抱えて海軍と戦うことになってしまう。実際意識を失うまで私には気付かなかっただろう？」

ｴｰｽ「…全く気付かなかった、」