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大歓声の中、まずは最下位の団からインタビューが始まる。



悔しかった、やりきった、それぞれ思い思いに涙を流す。



そして悠先輩も「悔しいっすね」と一言インタビューを終え、こちらを見た気がした。


ペコッと頭を下げると気まづそうに目を逸らした先輩。



…二位、おめでとうございます。




そして最後に回ってきた宮舘くん。







「一位おめでとうございます、感想をどうぞ!」







と興奮気味の生徒会のインタビュー。


すると宮舘くんは渡されたマイクを持ち、すうっと息を吸った。







「大切な一人の彼女のために走りました。一位取れて嬉しいです」







その瞬間、キャーっと女子生徒が叫んだ。


私は顔を真っ赤にし呆然と立ちつくす。


涙も引っ込んでしまい、口に手を当て宮舘くんを見ると、彼はニヤッと笑って私を見ていて。







「え、舘さんの彼女って誰?そんな話聞いたことないよな」







隣にいつの間にか来ていた深澤くんが私に耳打ちする。


もうパンク寸前の頭。







「さ、さぁ…」







と曖昧に返事をする。


周りの女の子たちもそれが気になるようで、ザワザワとしだした。


飛び交うのは「宮舘くんの彼女は誰だ」という言葉。



すると、リレーの選手たちが帰ってきた。



それぞれ応援席へと足を進める中、宮舘くんは私に向かって一直線に歩く。


目の前に来た宮舘くんは、私に微笑みかけ手を差し出してきたのだった。







「俺と付き合ってください」







周りにいた生徒たちが歓声を上げた。


深澤くんも目を見開き唖然とする中、私はまた涙を流し差し出された手に自分の手を重ねる。







「はい」







握られた手を引っ張られ、宮舘くんの胸に飛び込む。



ギュッと強く抱きしめられたのだった。




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作者名:ガム | 作成日時:2022年9月25日 15時

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