ロボっ娘審神者の本丸は今日も平和です。【刀剣乱舞】 (ページ1)

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ロボっ娘と加州清光ページ1

「お待ちしておりました、加州清光。」

人としての体を与えられ、最初に見たのは狐だった。可笑しな模様のお面を被った、喋る狐。

「初めまして、こんのすけ」
自然と頭にうかんだ名前の狐に挨拶をしてから、少し部屋を見回す。
「…それで、俺を呼んだ主は何処なの？」
見たところ、この部屋には…命の宿った生き物はいないようだ。

「いえ、審神者様はそちらにいらっしゃいますよ？」
そう言い、こんのすけが指し示したのは、この和室の中で異彩を放つ、自分よりも少し小さなサイズの黒い箱。直方体。…言い方は色々あるだろうが、少なくとも生き物には見えない。

いや、もしかしたら自分の知らないうちに人類は黒いディスプレイのついた箱に進化したのかもしれない…考えたくないけど。

「…対象を確認、1306起動開始…」
その直方体の画面が光ったと思うと、どこかについてるんであろうスピーカーから随分自然な人工音声が聞こえてくる。
何やら理解の出来ないことをブツブツと言い終わる。と同時にブツっと画面に現れたのは美しい女性の顔だった。

「初めまして、加州清光。よろしくお願いします。」