潮 ページ9
良く知っている店に入る。
部下を2人連れてだ。
「晃さん。どうぞ」
安い作りの扉を部下に開けさせる。
『いらっしゃいませ。』
迎えたのはこのバーのオーナー、コウモリだ。
「トマトジュースを、、いやもう飲んでるんだな」
いつものように注文をしようとしたが、既にグラスには鮮やかな血液色の液体が注がれていた。
『ええ。どうぞお座りになってください。』
コウモリは立ち上がり笑顔で俺をソファーに誘導する。
俺の部下にはまったく目を向けない。
「お前ら、外せ。」
部下に指示を出す。
「っス」
部下は何か言いたげだったが、大人しく店を出た。
『久しぶりだったので決まりをお忘れになったのかと思いました。』
笑っていない目で俺に言う。
これは危なかったな。
まあ、いざとなったら殺すのは俺だ。
「例の女は此れか？」
コウモリの隣にいる眠っている女を指し言う。
『ご依頼通り五体満足。睡眠薬飲用済みです。』
生きているのか触って確かめるとしっかり体温があった。
「仕事が早くて助かる」
『今後も御贔屓にお願いします。』
俺に愛想のいい笑顔で空々しいお辞儀をする。
所で、
「本当に梵天�癸音暗喀媽虧襪僚�なんだな」
圧をかけて言う。
大体の人間はこれで怯む。
『そんな怖い顔しないでください。』
だがコウモリは変わらない笑顔だった。
「質問に答えろ」
やれやれというように、ため息をつき、形の良い唇が動く。
『知りません。』
「、、、は、」
頭から水をかけられたようかけられた様な気がした。
そんな俺をお構いなしにペラペラとコウモリは話し始める。
『私は先日頂いた写真の娘を拉致っただけです。貴方の代わりに』
『この娘が整形して顔を変えた身代わりだとしても私は知りません。』
『三途なんとかって方も知りません。』
「金払っただろ！ちゃんと仕事しろ！」
俺が声を荒げれば荒げるほど対照的にコウモリは余裕が出てくる。
『確かにお代は頂きましたが、しっかりそれに見合った対価ですよ。』
「あの金集めんのに俺がどれだけ」
俺が言葉を発する前にコウモリが言う。
『上司に土下座したり？睾丸を片方売ったり？娘に風俗行かせたり？』
『貴方の苦労話には興味はありますが、貴方が汗水流して稼いだ、右胸に黒子がある娘さんが潮流して稼いだ大事な現金。』
『私にとっては大したことの無い金なんだよ。もう潮時なの。』
冷や汗が止まらない。
歯が震えてかみ合わない。
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たまごかけごはん(プロフ) - 乱れ髪 ＃うのみ姉妹なうさん» 覚えてます！覚えてます。ありがとうございます。 (2022年7月21日 17時) (
レス) id: 3ebf8de866 (このIDを非表示/違反報告)
乱れ髪 ＃うのみ姉妹なう(プロフ) - お久しぶりです！覚えてますかねｗたまたまたまごかけごはんさんの作品を見つけてしまったので読ませていただきましたが最高です…！！続き楽しみにしてますね！！お気に入り登録失礼します！！！ (2022年7月18日 17時) (レス) @page6 id: 8888569404 (このIDを非表示/違反報告)
たまごかけごはん(プロフ) - レミーさん» ありがとうございます。ログインしたので気軽に遊びに来てください(^▽^) (2022年6月26日 7時) (レス) id: 3ebf8de866 (このIDを非表示/違反報告)
レミー(プロフ) - たまごかけごはんさん» あ、大好きです!!他作品も結構前に見たものでした!とても面白いです!!応援してます!私も東京リベンジャーズの小説書いてるんですよw良かったら仲良くしましょう！ (2022年6月24日 17時) (レス) id: b6cb28d82a (このIDを非表示/違反報告)
たまごかけごはん - 月宮莉夢さん» ありがとうございます！！めっちゃモチベあがりやすっ (2022年6月22日 21時) (レス) id: 3ebf8de866 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たまごかけごはん | 作者ホームページ：http://nyaonyao7
作成日時：2022年5月18日 22時
