AAAには愛されている女の子がおりまして Ⅲ (ページ48)

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AS.

どれくらい眠ったんかな。

インターホンの音で目が覚めた。

少なくとも夕方にはなってる。

カーテンの隙間からオレンジの光が差し込んでいた。

A｢はぁい…。｣

ドアを開けたら、そこにいたのは知った顔。

宇｢A…。｣

実彩子ちゃんは私を見るやいなや、私を抱きしめた。

実彩子ちゃんの肩越しに、

友香里ちゃんと千晃ちゃんと目が合った。

A｢…なんでみんなおるの？｣

伊｢だって、心配したんだもん！｣

後｢朝すれ違った時、なんも気づけなかった。
ごめんね…。｣

A｢ううん、私の方が、ごめん、なさい…。｣

伊｢寝てないといくら練習しても
身につかないかもしれないよ！
だから、次からは、ちゃんと寝るんだよ？｣

A｢…うん。
実彩子ちゃんも、ごめんなさい…。｣

ずっと抱きついていた実彩子ちゃんは、

ゆっくりと体を離した。

宇｢明日は、来てね。｣

A｢明日…。｣

行くことに抵抗は、ない。

ただ、末吉くんと顔を合わせることに抵抗がある。

もしかしたら、彼は私の苦手なタイプの人かもしれない。

失礼なことを考えてしまった。

A｢…うん、行くよ。｣

宇｢うん…よかった。顔色も、今はそんなに悪くないね。｣

A｢寝てたから…。｣

後｢でももっと寝た方がいいんじゃない？
ちゃんとお風呂入って、トイレ行って、ご飯も食べて、
ゆっくり寝て、明日来て！｣

A｢うん、ちゃんと寝るね。｣

伊｢待ってるからね！元気なAを。｣

A｢うん。ありがとう。｣

宇｢じゃあ、そろそろ行くね。｣

A｢うん、来てくれてありがとう。｣

後｢おやすみ！｣

A｢ふふ…おやすみ。｣

伊｢バイバイ！｣

A｢うん、バイバイ。｣

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