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弐佰漆拾伍 合流した隠 ページ37

「ほら早く出て出て。」


「なんでそんなに急いでるの。」


「ここから現場まで遠いの。戸締りするから早く出なさい。」


「えぇ…。」


「“えぇ…”じゃないの!」




翌日、私は早速任務に赴くべく無一郎をたたき起こし、朝食を済ませたあと家から追い出した。

…うん、果てしなく言い方が悪いな。まぁいいや。

別れの挨拶も程々に、無一郎は自分の屋敷までの道を。私は現場までの道を。それぞれ歩いた。

まぁ、実際現場が遠いかどうかと言われると案外そんなことは無い。

ただ私は雅がいないと死ぬ程方向音痴。

いや現場までは雅と一緒に行くけども。万が一ってあるじゃん。

その万が一が私にとっては百が一だったりするわけよ。

時には十が一になるの。わかる?わかれ。

あとね、雅の“もう少し”は“もう少し”じゃない。

時には10分。時には30分。

30分のことをもう少しとは言わないと思う。

せいぜい10分でしょ。10分でもやだよ私。せめて5分にして。

そんでもってね、私の雅超優秀だからさ。最短ルートで私を道案内してくれたから、もう着いたよ。

ちなみに、私たちが屋敷を出たのが…えぇっと…あれ何時だ…多分9時ぐらいで、現時刻、恐らく13時!

4時間で着いたよ!!すごいね!!雅の言った通り現場近かった!!

徒歩4時間は近くないって?大正で鬼殺隊やったらわかる。4時間は近い。




「雨柱様!お疲れ様っす。」


「お疲れ様です。えぇっと…。」


「隠です。」


「そんなのは見れば分かります。」




見た目からして“隠”だからね。そんなこと分かってるんだよ。そうじゃなくて私は名前が知りたいんだ。




「雨柱の真宮Aです。お名前お伺いしても?」


「あっ…隠の佐藤颯馬(そうま)っす。」




合流した隠、佐藤さんはなんとたまたま居合わせた休暇中の隠さんだった。

どうやら鬼は女を狙うらしく、年齢は産まれたばかりの子から20歳前後であるらしい。

そもそもここは佐藤さんの実家がある町らしく、6つ歳の離れた妹が居て、ここを離れるわけにはいかなくなったらしい。




「ってか、よく私が雨柱だってわかりましたね。」


「有名っすよ。」


「なんで。」


「髪と眼の色が特徴的だからじゃないっすか?」


「適当に言いましたよね。」




鬼の情報は聞けたので、彼に“あとは任せてください”と伝え家族の所へ帰ってもらった。




「さてと…買い物行くか!」

弐佰漆拾陸 流石に→←弐佰漆拾肆 弟のような



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ぽっポ(プロフ) - 私と誕生日一緒やん!!って読み始めました。面白いです。高評価連打しました (2021年4月5日 12時) (レス) id: ebe020dac0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 今日、初めて読んだのですが面白すぎて一気に全部読んでしまいました!!更新待ってます!! (2021年2月23日 11時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
TC - すっごく面白いです!ハマってしまい、ブックマークして永久保存しようという思考に至りました← 更新楽しみにしています!! (2021年1月30日 14時) (レス) id: 99f73cd1ff (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 更新、楽しみにしてますね。焦らずゆっくり頑張ってください (2021年1月21日 6時) (レス) id: 8111d7e6d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月歩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年1月2日 2時

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