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弐佰伍拾弐 仕方の無い ページ14

「禰豆子が2年以上もの間、人を喰わずにいるという事実があり、禰豆子のために3人の者の命が懸けられている。
これを否定する為には、否定する側もそれ以上のものを差し出さなければならない。」




そう、その通り。

命を懸けられている、無下にはできない。

組織の者の命が懸けられている以上、絶対に無視なんてできない。

私もここで、「私も命懸けます!」とか言えたら最強にカッコイイんだろうけど、むり。




「それに炭治郎は鬼舞辻と遭遇している。」



そこからは炭治郎くんへの怒涛の質問。

ただ、それも、お館様がたったの指1本で鎮めてみせた。

まじ凄いわ。

お館様がどんなに理由を言おうとも、不死川さんは決して首を縦には振ることはない。

頑固者だな。めんどい。

怖いけど、なんならもう既に怪我してるし…痛いのは嫌いだけど、禰豆子ちゃんと炭治郎くんのため…!




「お館様、私に、少しの証明をさせてください。」




そう言う私に、優しく微笑み頷いてくれるお館様。

よかった…。

そこから私は不死川さんから、箱を奪い取り、「失礼致します。」と一声かけ、屋敷へと上がる。

箱の扉を開け、彼女が出てくる。

私の手の血を見て、息を荒くする。

まぁまだ、飢餓状態ではないけど…勘弁ね、不死川さん。

次の瞬間、私は日輪刀で左手首をかなり思い切り、切る。

痛すぎなんですけど。

その手の痛みに耐え、禰豆子ちゃんの目の前に血まみれの手を突き出す。

荒い呼吸、お腹がすいているのだろう。

それでも、知っている。

貴方が私を、人間を食べないということを。

そして彼女は。




「鬼の女の子はそっぽ向きました。
目の前にA様の血塗れの腕を突き出されても、我慢して噛まなかったです。」




耐えた。

うん、良かった良かった。ここで噛まれてたら、3人死んでたからね!うん!




「ではこれで、禰豆子が人を襲わないことの証明が出来たね。」




黙る柱たち。

仕方の無い反応だと思う。

それから、炭治郎くんが若干の恥をかいて、2人は蝶屋敷へと運ばれることとなった。

まぁ、不死川さんに頭突きさせろとか、また訳わかんないこと言ってたら、無一郎くんに石ぶつけられてたのは笑いそうになった。

そしたら、私は無一郎くんに睨まれた。

なぜ。

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ぽっポ(プロフ) - 私と誕生日一緒やん!!って読み始めました。面白いです。高評価連打しました (2021年4月5日 12時) (レス) id: ebe020dac0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 今日、初めて読んだのですが面白すぎて一気に全部読んでしまいました!!更新待ってます!! (2021年2月23日 11時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
TC - すっごく面白いです!ハマってしまい、ブックマークして永久保存しようという思考に至りました← 更新楽しみにしています!! (2021年1月30日 14時) (レス) id: 99f73cd1ff (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 更新、楽しみにしてますね。焦らずゆっくり頑張ってください (2021年1月21日 6時) (レス) id: 8111d7e6d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月歩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年1月2日 2時

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