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弐佰伍拾壱 たった一言で ページ13

「よく来たね、私の可愛い剣士(こども)たち。」




たった一言でその場を鎮めてしまう人。

誰でも出来ることじゃない。

あぁ……また、懐かしさに囚われる。




「お早う皆。今日はとてもいい天気だね。
空は青いのかな。
顔ぶれが変わらずに、半年に1度の柱合会議を迎えられたこと、嬉しく思うよ。」




優しい声。耳心地よく、響く。

ふと気になって炭治郎くんの方を見ると、不死川さんに頭を押さえつけられている。

いや、地面砂利なんですけど。

痛くないの?いや痛いよね、無理なんだけど。

見ただけで痛い。

とか思ってたら、隣に居る無一郎くんに、わりと強めな力で膝叩かれた。

え、なんで。

横目で見ると…多分これは「真面目にしてろ。」ってことだと思う。ごめんなさい。




「お館様におかれましても、ご創建で何よりです。
益々のご多幸を切にお祈り申し上げます。」


「ありがとう、実弥。」




…いや、元が優しい人なのは良く知ってるつもりだけどさ、あの人ホントどうなってんのかな。

普段まるで殺人者の様な顔つきしてさ、あんな丁寧な敬語話せちゃうとか、なに。

尊敬する。

ねぇ!また無一郎くんに叩かれた!膝!

そんなに私の膝触りたいの!!(ちがう)

それから、鱗滝さんの手紙をお館様の娘さんが読む。

あ、娘さんって良くない?なんて言うべき?ご令嬢?あ、わかった、ご息女か…隣からの空気が怖い。

内容は、禰豆子ちゃんは鬼だけど人を食べないってこと。

もし、万が一そんなことがあれば、鱗滝さんと義勇さんが、腹切りをして死ぬってこと。

静寂が流れる。

炭治郎くんは大粒の涙をその瞳から流した。

まって、私も泣きそう。義勇さんマジで?

めっちゃ弟(弟子)思いなんですけど…しんどい、涙腺崩壊しそう。

堪えてる私えらい、誰か褒めて。

そしてこの感動的な所を数名が声を上げ台無しにする。

黙っとれ、今感動的なシーンでしょうが、きっとこれ名シーンになってるよ。ねぇ、どうよ?




「確かにそうだね。
人を襲わないという保証が出来ない。
ただ、人を襲うということもまた、証明できない。」




どこまでも中立だな。この人は。当たり前か。

組織のリーダーは、常に目的のため、組織のため、自身の犠牲ならば、厭わない。

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ぽっポ(プロフ) - 私と誕生日一緒やん!!って読み始めました。面白いです。高評価連打しました (2021年4月5日 12時) (レス) id: ebe020dac0 (このIDを非表示/違反報告)
瑠璃 - 今日、初めて読んだのですが面白すぎて一気に全部読んでしまいました!!更新待ってます!! (2021年2月23日 11時) (レス) id: 9f4a8dbb0c (このIDを非表示/違反報告)
TC - すっごく面白いです!ハマってしまい、ブックマークして永久保存しようという思考に至りました← 更新楽しみにしています!! (2021年1月30日 14時) (レス) id: 99f73cd1ff (このIDを非表示/違反報告)
カナ - 更新、楽しみにしてますね。焦らずゆっくり頑張ってください (2021年1月21日 6時) (レス) id: 8111d7e6d3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月歩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年1月2日 2時

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