令和から来た私だけど、まぁとりあえず鬼殺隊には入るよね 弐

肆拾陸　天国になる ページ6

善逸side


俺とAちゃんはその後も一緒にいた。

俺の耳を頼りに川まで行って、なんとか魚を2人で捕まえて、火を起こして、魚を焼く。

え、なにこれ、夫婦？夫婦の営みかなにかなの、これ。

鬼が棲まうこんな場所でも、Aちゃんさえいれば天国になる。ホントに。

いい感じに焼けた魚をAちゃんに手渡すと、彼女は「ありがとう。」と俺に微笑んでくれた。

え、可愛い…。

え、驚く程に可愛い…。

なにその微笑み。天使の微笑みじゃん。

最高に可愛い。

可愛いしかもう言えないし、思えない。

そんな俺が魚を渡してもAちゃんは全然食べようとしない。




「Aちゃん？食べないの？
あ゛、もしかして魚苦手？」


「え？あー、違う違う。
ちょっと考え事してた！
魚苦手じゃないから大丈夫！」


「そっか、よかった！」




嘘の音はしない、から、魚が苦手なわけじゃないみたいだ。よかった。



┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈


「みなさーん！真宮ですよ！

はい！皆さん！順位が25位まで上り詰めたらしいじゃないですか！！

スゴくない！！？スゴいよね！！ありがとうマジで！！

はい、今回の噂話はねぇ、うーん、何にしようかなぁ………。

あ！実はね、私英語がすっごい苦手なの！

え？そんなことどうでもいい？まぁまぁまぁまぁ、聞いて？

それでさ、英語が苦手って令和じゃ、正直、しょーじきだよ？

過ごしにくくない？過ごしにくいよね？

ほら、周りの子に『そんなのもできないのー？』みたいにバカにされたりするの。

は？うるせえよ、英語できないくらいじゃ死なねぇしって思ってたわけ。

んでね！まだ英語があまり流通してない大正じゃん？

私もう英語しなくていいんだー！！ってなって、それ分かった時には生きてて1番嬉しくなった、マジで。

はい！ということで！

これで真宮についてすこーし詳しくなれましたね！

また本編で会おーね！ばーい！」

肆拾漆　音がした→←肆拾伍　可愛い

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