【鬼滅の刃】誰の娘と心得る

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あれから藤の屋敷で1晩を過ごして、早々に旅立った。
まだうつらうつらするガキを抱えて歩いた。
名前は何がいいだろうか。と思案するも良いのが浮かばない。




「ド派手に可愛いのがいいな。可愛いからな、こいつ。」




もう既に親バカだ。




「んぅ…てーげっ…！」

「起きたか？ド派手に良く寝てたな。」




夕飯を食べ終わったあと、俺は是が非でも俺の名前を呼んで欲しくて教えた。
天元とは言えず、「てーげ」と俺を呼ぶ。それすら可愛い。

俺今日から宇髄てーげ。

ふと、目が合った。




「てーげ…？」

「A。」

「う？」




ふと、浮かんだその名前に、こいつの名前はAだと決めた。唐突にビビッときた。




「A。お前の名前だ。わかるか？」

「てーげ！」

「それは俺の名前な。」




不思議そうな顔をして、首を傾げた。




「お前の名前だ。A。」




でも、それでも。俺の目を見て、キラキラと瞳を輝かせて。




「あいっ！」




小さく短い手を、一生懸命空に伸ばして、満面の笑みで返事をした。




「おっ！覚えたか！お前頭いいなぁ、A！」

「あいっ！」




帰った俺を3人の嫁が出迎え、今日から俺たちの子供のAだ、と言えば、3人して目を丸くして驚いていた。


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当然の反応。

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