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閑話4 ページ46

「君が今日一緒の子?」




真っ黒な髪。後ろは斜めに揃えていて、袈裟斬りみたいだ。
合う瞳は綺麗な真紅で、血、というより…宝石っぽい。
そしてその瞳の色と同じ色のカチューシャを付けている、僕と同じか少し上の女の子。




「はじめましてぇ、宇髄Aです。
霞柱さん、だよねぇ。」




妙に間延びする話し方だったのを今でも覚えてる。




「そう。時透無一郎。合同任務なのはいいけど、足引っ張らないでね。」

「…。」




驚いたように目を開いて此方を見ていると思ったら、今度はにっこり笑った。




「んふふっ、足引っ張るとかありえないから安心していいよぉ。早く行こぉ。」




生憎と、僕はAとの初対面のことをあまり詳しく覚えていない。
ただ。





「炎の呼吸、伍の型。炎虎っ!!!」




Aの出す技が綺麗で、隙のない一撃だったのは、ちゃんと覚えている。





「ねっ。足引っ張らなかったでしょぉ?」




そしてその後の、悪戯っ子のような笑みも忘れていない。




「お疲れ様ぁ。」

「お疲れ。そういえば、宇髄ってどこかで聞いた名前だね。」

「音柱の名前が、宇髄天元だからねぇ。」

「ふぅん。家族なの?」

「そうだよぉ。血は繋がってないけどねぇ。」

「そうなんだ。」

「うん。」

「なんか似てない気がする。」

「えぇ〜?覚えてるのぉ?」

「そんな気がするだけ。」

「そっかぁ。」

「うん。」




Aとする会話のテンポが好きなのを覚えてる。
だから忘れないように日記を書くようにした。
日記を書くことを忘れることもあるけど。




「Aは俺と初めて会った時のこと覚えてるの?」

「覚えてるよぉ。」

「ふぅん。」




それを聞いた時。どうしてその日は日記を書かなかったのか、と珍しく悔いたことを覚えてる。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

時透無一郎とはじめまして。

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廣岡唯 - ウホウホうおぉ好きぁ (4月16日 11時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 親の制限でなかなか来れないですが開くたび楽しみにしてます!!このお話めっちゃ好きなので頑張って下さい!! (12月26日 8時) (レス) @page16 id: 5fbc771ab4 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - うわすきなにこれ好き(語彙力どこぞへ) (12月22日 17時) (レス) @page14 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
kakarika(プロフ) - うおぉ・・・凄い楽しみです!! (12月5日 19時) (レス) @page5 id: 833a0352da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月 歩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年12月5日 16時

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