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「嬢ちゃん。」




俺はまっすぐ鬼を見据えたままガキに話しかける。
抱えられたままのソイツは、不思議そうに首を傾げた。




「ここで目ェ瞑って、耳塞いで待ってな。
全部終わったら俺がお前の肩を叩くから、そしたら耳も目も開けていい。」




ゆっくり降ろして小さく頷いたガキは、言われた通りしっかり目を瞑って、両手で両耳を塞いだ。




「鬼狩りかっ…!!」

「どうせアンタがヘマしたんだろ!!」

「あ゛?お前俺のせいにすんのかっ!!」

「だったらどうして鬼狩りがここにいんのよっ!!」




ヒートアップする鬼同士の言い合いに耳が痛くなった。
元々は人間。そんなのは知っている。
だけどこんな奴は、きっと、鬼になる前から性根が腐ったヤツらだろう。




「おいおい、そんな地味な言い合いはどうでもいいんだよ。」

「アイツのせいか…。」




小さく呟いた鬼。そうして、2体の鬼は叫びながら子供を狙った。

刹那。

鬼の首は落ちた。
刀に付着した血を払い飛ばし、鬼の別れた体と頭が消え去るのを待った。
この鬼たちの様子からして、このガキとは暫く一緒にいたのだろう。
極度の飢餓状態では無かったにしろ、なぜガキを食わずに傍に置いた。
可愛がっていたようにも思えない。
ガキは鬼の2人を見ても、特別怯えた様子もなかった。


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈

ガキの肩を2度叩いた。

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廣岡唯 - ウホウホうおぉ好きぁ (4月16日 11時) (レス) @page1 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
めめ - 親の制限でなかなか来れないですが開くたび楽しみにしてます!!このお話めっちゃ好きなので頑張って下さい!! (12月26日 8時) (レス) @page16 id: 5fbc771ab4 (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - うわすきなにこれ好き(語彙力どこぞへ) (12月22日 17時) (レス) @page14 id: 2b125e9969 (このIDを非表示/違反報告)
kakarika(プロフ) - うおぉ・・・凄い楽しみです!! (12月5日 19時) (レス) @page5 id: 833a0352da (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月 歩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2023年12月5日 16時

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