令和から来た私だけど、まぁとりあえず鬼殺隊には入るよね

参拾漆　ご乱心 ページ40

「うるっせんだよ！！！さっさと降りてこい！！！」




あ、鬼ご乱心だ。




「ふざっけんな！！！誰がお前の言うことなんか聞くか！！！ばーかばーか！！！
いやあああああああああああああああ！！！
揺らさないで！！！木を！！！揺らさないで！！！
やめてええええ！！！」




善逸くんの方がご乱心だった。

もう笑いこらえるのがしんどい。思いっきり笑いたい。

でも善逸くんのせっかくのお心遣い無駄にしたくないもんなぁ。

あれ？でも結局私、助けに行くんだよね？

じゃあ無駄にしちゃうんじゃない？最終的にさ。

あ、じゃあもう行こうかな。




「女……？」




あ、気づかれた。




「おいおいおいおい、そんなとこに女がいたのかよ、だったらお前はあとでいいや。
お前から喰ってやる、女！」




ひとつ言わせてもらうと、私の名前『女』じゃない。




「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"！！！
気づかれちゃったよぉおおおぉお！！！」


「声でかい……。」


「ごめんね！！？でも今そんなこと言ってる場合じゃないと思うよ！！？」




口に出てたっぽい。

失敗失敗。心ん中で言うつもりだったんだ、ごめんね？

やべーやべー、鬼来てるじゃん、突っ込んでこようとしてる草、草とか久しぶりに使ったわ、懐い。




「ぎゃあああああああああああ！！！
逃げて！！！俺弱いから君のこと守れないんだよおおおお！！！
逃げてえええええ！！！」




めっちゃうるせえ……。

生善逸くん超うるさい。もう笑うしかない。

ってか笑いそう。やめて、笑わせないで。

鬼殺せないから、ほんとにやめて。




「雨の呼吸、弐の型、小糠雨(こぬかあめ)。」




まぁ、殺せたけどね！！！

笑いそうなの堪えながらだったから超かっこ悪い私！！！

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