参拾肆 だからどうか ページ37
炭治郎side
「A…その、本当にそれだけなのか?」
「え?なにが?」
「あ、だから、えっと、つまりだな、そのー。」
これは聞いていいことなんだろうか?
もしかしたら、聞かれるのはとても嫌なことなんじゃないだろうか。
もしかしたら、思い出したくないことなのだろうか。
「えっと………。」
「んー?なになにー?ってちょっとまって!!!炭治郎くん!!!!鬼!!!!」
「え!!!」
話に夢中で全然気づかなかった!!
こんなんじゃダメなのに!!
禰豆子もAも、守れない!!
しっかりしろ!!炭治郎!!
「ちょちょちょ、まじか、鬼、えー、シンプルにこわっ、くない、けどキモイな!!!」
「A下がっててくれ!!
水の呼吸、壱の型!水面斬り!!」
「おぅ…すっご……。」
なんとか一体斬る。
けどここにいるのは5や6なんかじゃない。
10や20はいる。くっそ。
すると、俺の死角から鬼の匂いがした。
「しまっ…!!」
「雨の呼吸、壱の型。篠突く雨!!」
Aのその型は、まるで細い竹や篠で激しく突いているかのような、突き技だった。
とても、綺麗な技だ。
「…………はっ、あ、ありがとう!A助かった!」
「ん!どういたしまして!でも数が多すぎるから、私が1人でも多く引きつける、こっちに残ったヤツらは君が何とかしといて!」
「何言ってるんだ!!1人じゃ危険だ!!」
「だーいじょーぶ!!わっと、危ない…!
あー、まぁそういうことだから!!
縁があったらまた!!なかったら7日後に!!じゃあね!!」
「おい!!待つんだ!!A!!」
そう言い残し、Aは俺よりも多くの鬼を引き付け走り去っていった。
そのあと俺はなんとかこちらに残された鬼を殺した。
そうしてAの匂いを辿ろうとしたが、鬼の匂いが強すぎて、わからなかった。
俺は自分の不甲斐なさに落胆した。
「これじゃあまた失うだけだ…!」
俺はもうあの頃の俺じゃないんだ!!
必ず守る!!守れるから!!
だから……だからどうか…!!無事でいてくれ、A!!
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千秋 - わたしもマンガや占ツクで人生救われてます。 (2021年9月5日 10時) (レス) id: 9b2ede0f16 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ひかるんさん» コメントありがとうございます!ホントですか笑 私も占ツクで夢小説読みますが、出身地に「北海道」って書いてるだけで「おぉ!」ってなります笑 そう言っていただけると嬉しいです!これからも読んでくださると嬉しいです! (2020年2月7日 21時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主と出身地全く同じです…笑運命感じました笑おはなし面白かった。! (2020年2月7日 21時) (レス) id: d7aec245e0 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます!へぇ、そうなんですね!実は私は道民でして、北海道は夏でもそんなに気温が上がらないので、知りませんでした!新しく知識を得ることができました笑 ありがとうございます! (2019年12月15日 15時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - ツルハドラッグは全国にあると言えばあるけど、割とローカルなお店ですよね笑 道民以外の人からすると32度は涼しいと思います(真顔) (2019年12月15日 11時) (レス) id: ab2b848f50 (このIDを非表示/違反報告)
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