弐拾弐 どこ行った ページ25
「師匠どこ行ったんだ…。」
あの後、師匠とお萩を作りました。
味付けは私。
あんな、人類滅亡させられそうな味のものは食べれないし、食べたら死人が出るので、味付けは私がやった。
そんなこんなで出来上がった美味しい美味しいお萩。
あ゛?誰だ今、自画自賛っつったやつ。
自画自賛したくなるほど美味いんだぞ、私の料理。
市に入るまでは師匠も居たんだ。
それがどうだ。数秒後に居なくなった。私に何も言わずに、私に何も言わずに。
「ありえない……どっか行くなら行くって言えよ。
あの師匠のことだから、誰かに捕まって助けてーなんてことは無いだろうけどさ……。」
私は一人寂しく市を闊歩しながら、いやごめん、闊歩はしてないわ。
まぁとりあえず、舞さんが居るであろう呉服屋向かってる。お萩持って。1人で。
あれれ、おかしいなぁ?1人じゃないはずなんだよなぁ?どっかの馬鹿師匠も一緒のはずだったんだけどなぁ?
「はぁ…まぁ居ないもんは居ないんだし、しゃーない……お邪魔しまーす、舞さんいるー?」
「師匠がいるー。」
「………は?」
舞さんいるー?師匠がいるー。じゃねえだろ。
は?おかしいだろ。なんでいんの。
市に着いた途端に居なくなったよね?え?なんでもう居るの?ねえ?
「遅かったな。」
「ふざけんなよ!!?お前探してて遅くなったんだよ!!!」
「あぁ、そうか。 ごくろーさん。」
「ふざけんなマジ。」
「まじ…?」
「ふざけんなホントに。」
出たよ、でた。外来語・若者語が通じない!!
めちゃくちゃ不便!!!ホントに不便!!!
最初はホントに意味わからんくて死んでた。
正直さ、普段何気なく使ってる言葉を、「え?なんて?どういう意味?」って聞かれたってさ、説明がムズい時ない?あるよね。
だから困った時は「うるせえな!!!なんでもねぇよ!!!」で終わらす。不良じゃん。
「あらあら、Aちゃん。」
「あ、舞さん。 はいどうぞ、今朝のお詫びの品です。」
「あらあら、ありがとね。」
「いえいえ、ご迷惑おかけしました。」
「お萩美味しくいただきます。」
この下りは日常茶飯事だったりする。
師匠がやらかすからね。うん。
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千秋 - わたしもマンガや占ツクで人生救われてます。 (2021年9月5日 10時) (レス) id: 9b2ede0f16 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ひかるんさん» コメントありがとうございます!ホントですか笑 私も占ツクで夢小説読みますが、出身地に「北海道」って書いてるだけで「おぉ!」ってなります笑 そう言っていただけると嬉しいです!これからも読んでくださると嬉しいです! (2020年2月7日 21時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主と出身地全く同じです…笑運命感じました笑おはなし面白かった。! (2020年2月7日 21時) (レス) id: d7aec245e0 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます!へぇ、そうなんですね!実は私は道民でして、北海道は夏でもそんなに気温が上がらないので、知りませんでした!新しく知識を得ることができました笑 ありがとうございます! (2019年12月15日 15時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - ツルハドラッグは全国にあると言えばあるけど、割とローカルなお店ですよね笑 道民以外の人からすると32度は涼しいと思います(真顔) (2019年12月15日 11時) (レス) id: ab2b848f50 (このIDを非表示/違反報告)
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