弐拾壱 馬鹿師匠 ページ24
「明日ここを発って、藤襲山へ向かえ」
フジ……ふじかさ、ね………あ!藤襲山か!!!
あ!そういうことね!!!ちゃんと言え!!!
この野郎!!!
「最終選別ね!!! てっきり私追い出されるのかと思ったべや!!!」
「は? なんで俺がお前を追い出すんだよ。ってかお前、べやって……東北出身なのか?」
「え、あぁ、うん。そう、北海道…出身」
「へぇ……まっ、なんでもいいがな。 っつーことだからよ、荷物まとめて準備しとけよ。 今日の修行は無しだ」
「え、あ、うん……」
師匠は冷たくそう言い放つと、奥の部屋へと居なくなって行った。
なんだ、師匠の今の色。
白に、黒に、紫。それぞれが主張し合って……。
「あ……
空虚は……類語として、寂しいがある。
私が居なくなるのが寂しいってこと?
恐怖と不安は……最終選別で私が死ぬかもしれない恐怖と、もうここには帰ってこないかもしれない不安からくるもの…?
「スゥ………馬鹿師匠出てこーい!!!!」
「だぁれぇがぁ!!!! 馬鹿師匠だゴラァ!!!!」
足音めっちゃうるせぇ…。つーか馬鹿師匠で出てくるとか自覚済みですか?自覚済みなんですか?え?
いや違う違う、今はそんなことどうでもいいわ阿呆。
「あのねぇ!!!私死なないから!!!
またここに帰ってくるから!!!大船に乗った気でいなよ!!!
何も心配しなくていいから!!! だって私才能あるし!!!
元雨柱様である師匠の一番弟子だしね!!!」
「お前…………調子乗って足元すくわれてくんなよ」
「わかってる!」
「そうだよなぁ、お前才能あるもんなぁ。 見ただけで型使えたし……。 要らねえ心配か」
「そうだよ。 ほら!わかったら片付け手伝って、舞さんとこに持ってくお萩作らなきゃなんだから! ほらほら、早く手伝って、師匠」
「ふっ……へいへい、わかったよ」
師匠の色が、白黒紫の3色から、
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千秋 - わたしもマンガや占ツクで人生救われてます。 (2021年9月5日 10時) (レス) id: 9b2ede0f16 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ひかるんさん» コメントありがとうございます!ホントですか笑 私も占ツクで夢小説読みますが、出身地に「北海道」って書いてるだけで「おぉ!」ってなります笑 そう言っていただけると嬉しいです!これからも読んでくださると嬉しいです! (2020年2月7日 21時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主と出身地全く同じです…笑運命感じました笑おはなし面白かった。! (2020年2月7日 21時) (レス) id: d7aec245e0 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます!へぇ、そうなんですね!実は私は道民でして、北海道は夏でもそんなに気温が上がらないので、知りませんでした!新しく知識を得ることができました笑 ありがとうございます! (2019年12月15日 15時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - ツルハドラッグは全国にあると言えばあるけど、割とローカルなお店ですよね笑 道民以外の人からすると32度は涼しいと思います(真顔) (2019年12月15日 11時) (レス) id: ab2b848f50 (このIDを非表示/違反報告)
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