玖 鬼滅の刃 ページ12
「まっ、とりあえず順を追って説明する。俺は鬼殺隊っつー組織に入ってたんだがな」
「はい?」
なに普通に話し出してんだよ。しかもノリ軽いな、おい。
きさつたい?え、きさつたいってのにも聞き覚えあるんだけどどうしたらいい?
「あ、鬼殺隊ってのは鬼を倒す政府非公式の組織なんだがな。
そこで俺は柱をやってたんだ。
まぁ今は引退してる、が困ったことに俺には現役の頃継子が居なかったから、俺の席は俺が引退してから今まで空いたままだ」
おっと、おっとおっと?これは、あの、あれかな?
私知ってるぞ、鬼殺隊とかなんか知ってる。
鬼ね、あれだ。やべぇやべぇ。嘘だろそれは無い、ほんとに無い。
ドッキリだったらいいなとか思う。でも絶対違う、ドッキリじゃない、うん、絶対違うわ、これ。
「それでお前くらいの歳のやつが欲しかったんだ、鬼殺隊は命懸けだ。
鬼っつー恐ろしいもんと闘うことになる。
だが、それでもいいと言ってくれるなら、どうか俺の継子となってほしい。
修行で得る実力しだいではすぐにでも柱になる。
柱なんかは、より死にやすい。
まぁそれ相応の実力があれば問題ねえ。
簡潔に言う。俺の元で修行をし、鬼殺隊の雨柱となってほしい。
身勝手は百も承知だ。断ってくれても構わない。
断ったからと言って追い出したりもしない。
お前の率直な意見を聞かせてくれ。」
あぁ、この人。すごく真っ直ぐに私の目を見て話すなぁ。
人とこうやって目と目を合わせるのが私は嫌いだ。
腹の中を見られているようで、とても嫌いだ。
とりあえず、わかったことがある。
ここは『鬼滅の刃』の世界だ。
トリップなんて出来たら嬉しい、出来るわけないけど、と思っていた。
だが、私はこうやってやってきた、
この人の言うように、私が鬼殺隊に入れば、どうなる?
いや、死ぬだろ。確実に。
でももし、私が死ぬ理由が誰かの為になれるなら。
そうなれるのなら、私は……。
「そのお話、引き受けさせていただきます」
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千秋 - わたしもマンガや占ツクで人生救われてます。 (2021年9月5日 10時) (レス) id: 9b2ede0f16 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ひかるんさん» コメントありがとうございます!ホントですか笑 私も占ツクで夢小説読みますが、出身地に「北海道」って書いてるだけで「おぉ!」ってなります笑 そう言っていただけると嬉しいです!これからも読んでくださると嬉しいです! (2020年2月7日 21時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主と出身地全く同じです…笑運命感じました笑おはなし面白かった。! (2020年2月7日 21時) (レス) id: d7aec245e0 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます!へぇ、そうなんですね!実は私は道民でして、北海道は夏でもそんなに気温が上がらないので、知りませんでした!新しく知識を得ることができました笑 ありがとうございます! (2019年12月15日 15時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - ツルハドラッグは全国にあると言えばあるけど、割とローカルなお店ですよね笑 道民以外の人からすると32度は涼しいと思います(真顔) (2019年12月15日 11時) (レス) id: ab2b848f50 (このIDを非表示/違反報告)
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