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拾弐 お礼、そして継子 ページ15

文月side


「おい、女相手にそりゃねえだろ。」


「あぁん?」




その後は適当に男を追い払った。

女は俺に礼を言ってきた。しかもなんと助けて貰ったお礼に、となにか奢らせて欲しいと言ってくる。

ここで断るのもなんだか申し訳ない。そう思い、彼女に飯を奢ってもらうことになった。




彼女は俺の好きなものでいいと言ったので、うどんにした。

もしかしたら彼女もうどんが好きなのだろうか?少しばかり嬉しそうだ。




女の名は真宮(マミヤ)Aというらしい。

聞けば、家を出てついさっきこの市に着いたばかりらしい。

どうやら宿はとれていないらしい。ここらの宿は昼間にとっておかないと、大抵満室になって入れないことが多い。




だから俺は、それを口実に彼女に家に来るように言う。

最初は遠慮する彼女だったが、とうとう折れたのか、お邪魔させていただきますと言った。

そうして俺の家に迎えることとなった。

これでこの女が継子になってくれりゃ、万々歳だ。




家に着くなり刀を気にしだした女。

俺は彼女に鬼殺隊について、俺についてを少しばかり話した。




「簡潔に言う。俺の元で修行をし、鬼殺隊の雨柱となってほしい。
身勝手は百も承知だ。断ってくれても構わない。
断ったからと言って追い出したりもしない。
お前の率直な意見を聞かせてくれ。」




そうして俺は、彼女に継子になってほしい旨話した。

彼女は少し、本当に少しだけ考える素振りを見せた。

そして彼女は俺の目を真っ直ぐに見てこう告げた。




「そのお話、引き受けさせていただきます。」




たった一言、その言葉は何よりも芯が通っていたような、そんな気がした。

拾参 信じましたけど→←拾壱 彼が彼女を見つけた日



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千秋 - わたしもマンガや占ツクで人生救われてます。 (2021年9月5日 10時) (レス) id: 9b2ede0f16 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ひかるんさん» コメントありがとうございます!ホントですか笑 私も占ツクで夢小説読みますが、出身地に「北海道」って書いてるだけで「おぉ!」ってなります笑 そう言っていただけると嬉しいです!これからも読んでくださると嬉しいです! (2020年2月7日 21時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ひかるん(プロフ) - 夢主と出身地全く同じです…笑運命感じました笑おはなし面白かった。! (2020年2月7日 21時) (レス) id: d7aec245e0 (このIDを非表示/違反報告)
皐月 歩(プロフ) - ナツさん» コメントありがとうございます!へぇ、そうなんですね!実は私は道民でして、北海道は夏でもそんなに気温が上がらないので、知りませんでした!新しく知識を得ることができました笑 ありがとうございます! (2019年12月15日 15時) (レス) id: a5856dc1fc (このIDを非表示/違反報告)
ナツ - ツルハドラッグは全国にあると言えばあるけど、割とローカルなお店ですよね笑 道民以外の人からすると32度は涼しいと思います(真顔) (2019年12月15日 11時) (レス) id: ab2b848f50 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:皐月歩 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年11月1日 21時

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