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(薮side)
最近、ほんの少しだけ子供達が俺らの存在に慣れてきた気がする。
来たばかりの時は、俺らを見ると逃げてしまっていた子も
今は、目は合わせられないけど逃げることはなくなった。
「あ、圭人君。…どうしたの?」
廊下を歩いていると、俺の前に出てきて立ち止まった圭人君。
体を俺の方に向けて俯いている。
『…ひ、…』
「ん?」
『ひ、かるくん…って、どこ…に、いますか?』
もじもじしながらそう聞いてくる圭人君。
看護師を探すなんて珍しい。…しかも、名前覚えてくれてるんだな。
光は…ナースステーションか。
「あっちの、ナースステーションにいると思うよ?」
『あ、りがとう…ござい、ます』
そう言ってお辞儀をして、走り去った。
と、思ったら振り返ってこう言った。
『…やぶ、くんっ!…って、呼んでも…いいですか?』
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あおミロ@cwer(プロフ) - すごく好みなお話です!続き楽しみにしてますね! (2018年1月11日 21時) (レス) id: c68eb7adfe (このIDを非表示/違反報告)
Munini - 初めまして!とっても面白いお話ですね!これからも更新頑張ってください!!楽しみにしています(^_^) (2017年11月29日 23時) (レス) id: e76c6e3618 (このIDを非表示/違反報告)
ちょん(プロフ) - このお話とっても面白いです!! 更新楽しみにしています!! (2017年11月20日 16時) (レス) id: 23864bc735 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみるく - 更新待ってます! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 35827059c8 (このIDを非表示/違反報告)
kou - 更新待ってます (2017年10月20日 20時) (レス) id: 6fef2e555d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神楽 | 作成日時:2017年8月15日 9時