【呪術廻戦】呪われた世界の片隅で３ (ページ23)

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第１０９話正しく美しい不適な心ページ23

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何十年も前に被呪された者や、ついこの間呪われた者まで不特定に様々いた中、このタイミングで今更呪殺を初めた呪霊の行動に全く不審感を抱かなかったといえば嘘になる。

任務中のアクシデントで考える時間が惜しく、答えを先延ばしにしていたが、二日経った今なら分かった。

……一人目の呪殺は、六月。

虎杖が両面宿儺の器となった月もまた、六月である。

伏黒「＿＿虎杖に"共振"の話はするな」

蝉が鳴くじとりとした初夏の時期に一度、虎杖を除いた三人で不本意ながらの重苦しい空気を纏わせたものだが、遂に蝉が鳴かなくなった陽気にもこうしてまた相見える事になろうとは。まあ今回は色々あったから、不本意という訳ではないのだけれど。

因みに"別件"の二体の目的は宿儺の指の回収だったらしく、恐らく交流会を襲った連中の仲間であると、あとから聞かされた。

釘崎「……それって確定なの？」

伏黒「ほぼな。終わった案件だ、気付く可能性があるとすれば俺達か新田さんくらいだと思う」

宿儺の指が取り込まれた呪霊の中で力を抑えていたにも関わらず、六月に起きた宿儺の"受肉"を誘因に呪力を解放…八十八橋の呪殺が開始されたのである。

件の事件は、偶々キッカケとなる"受肉"が起きたから今始まっただけであり、実際いつ始まってもおかしくなかったと、伏黒は言い切った。

伏黒「そもそも指を飲み込んだのは俺とAを助ける為だ。でもアイツはそれで納得しねぇだろ」

虎杖悠仁という男は、私達が計るよりもずっと頑固で不器用で、言い訳が出来ないどこまでも善人なのだ。

"私のせい"も、あるかもしれないのに。

伏黒「だから、言うな」

釘崎「……言わねぇよ。レディの気遣いナメんな」

きっと彼は、呪われた世界に向いていない。

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折角の雰囲気を壊してすみません。

ついった進出致しました。

柊ひなです。

本編には載せられない偏った短編とか妄想(多分8割これ)とか話の補足とかをわちゃわちゃする予定です。

リクエストも、もしあればこちらから受け付けようと思います…(小声)

是非フォローを…友達が少ない私の承認欲求を満たして下さい…(切実)

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