番外編 〇〇しないと出られない部屋 ページ42
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『三時間抱擁しないと出られない部屋』
虎杖「_＿＿、＿＿って、…A起きろって！！」
「…んぁ…？おはよぅ……？」
虎杖「はい、おはよう……じゃなくて！ピンチなんだよ！俺ら閉じ込められてる！！」
「………なんて？」
見ていた夢が一瞬で吹き飛んで忘却する程の激しい揺れに覚醒を促され、嫌々瞼を開ければ、目の前には焦った様子の虎杖が私の両肩を掴んで揺さぶっていた。
起き抜けに聞いた彼の発言は一から百まで訳が分からず、頭に三つ程ハテナを浮かべる。再度、取り乱す彼を落ち着かせてから話を聞こうと思い立てば、妙に視界がチカチカして。
「何、この部屋……」
辺りを見渡せば、360度全面真っ白で、家具などの物すら一つも無く、確認できたのは私達人間二人のみ。
それどころか、如何にも怪しい此処には"扉"という構造が存在しておらず、更に壁のモニターに映る文字から自分の置かれた立場を漸く理解した。
「ま、ちょ、えっ……え？…………ゑ？」
虎杖「何回か壁ぶっ叩いてみたけどビクともしなくてさぁ…助け待つにしても俺が起きた四時間くらい前から誰一人来る気配ねぇし…」
「…ちょ、待て、待って、ちょっと待って」
虎杖「やっぱ混乱するよな。ごめん、一気に話して」
「や、そうじゃなくて……よ、四時間、も、寝てた…の？…私……？」
虎杖「起こすのも悪いかと思って」
「でも全然起きねぇから最終的に起こしちゃったけど」と笑って頭を掻く虎杖が太陽のように眩しく、一面真っ白な空間なことも相まって失明しそうになる。
白と人間×2(内一人は爆睡)だけの空間に四時間なんて気が狂っても可笑しくない。私なら狂う。
彼がそうならなくて良かったと心から安堵するが、私のせいで彼を四時間も閉じ込めさせてしまったのだと思うと全身全霊で謝りたく…
「……ごめん、本当、マジで。今度から起こして良いから、変な気違わなくて良いから」
虎杖「気にすんなって。別に大した事じゃねぇし」
「四時間は大した事に含めた方が良いのでは…？」
虎杖「まあ何回も名前呼んでんのに全然起きない時は流石に焦ったけどな！」
「………………….スイマセン……」
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柊ひな(プロフ) - プスメラさん» ご期待に添えず申し訳ないのですが、本編では誰ともオチる予定はありません。ただ、番外編や(私に余裕があれば)if短編などのアナザーストーリー的なのを書きたいとは思っているので、そちらで楽しんで頂ければ幸いです。 (2021年2月9日 22時) (
レス) id: 35fb09d0e3 (このIDを非表示/違反報告)
プスメラ - 柊ひなさん初めまして、この小説は五条悟オチですか？できれば五条悟オチでお願いします。続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしてます。 (2021年2月8日 14時) (レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - カウさん» 面白い人間になることが最終目標の私にとって最高の褒め言葉です！！ありがとうございます(泣) (2020年10月28日 19時) (レス) id: 5c8d05c4fc (このIDを非表示/違反報告)
カウ(プロフ) - 最新話のおかか連呼と夢主ちゃんの薬キメてんなで吹きましたw更新頑張ってください！楽しみにしてます！ (2020年10月28日 0時) (レス) id: a33c51ed41 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - れさん» ありがとうございます！！｢うるさいしウザいけどどこか憎めない｣を目指していたのですが｢ただただ鬱陶しい奴｣になってしまったと後悔していたので、そう言って頂けると嬉しいです！笑 (2020年10月23日 17時) (レス) id: d3c3307496 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：柊ひな | 作成日時：2020年9月28日 20時
