【呪術廻戦】呪われた世界の片隅で ２

第６７話 ページ21

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命を捨てる覚悟はあれど、スマホを捨てる覚悟など現代っ子代表(自称)の私は持ち合わせておらず。


もうスマホの話は飽きたとか、

特級が目の前にいるのにスマホを壊されたくらいでギャーギャーが騒ぐなスマホよりも命だろ。


と、ほざく輩が一定数いそうなので、そんな人はスマホが公衆トイレの便器になってしまえばいいと思う。というか、なってしまえ。そうなれば私の気持ちも分かってくれるだろう。



「スマホの買い替え代、高専から落ちるかな…」

伏黒「まだ続けんのか」

「あ"〜鬱。密の騒ぎじゃないわコレ。精神的にも画数的にも圧倒的鬱だわー」

加茂「………彼女、凄いな……」

伏黒「おい、それ以上続けるなら本気で怒るぞ。お前の馬鹿で加茂さんの語彙が低下してんだろ。狗巻先輩に至っては一言も喋らなくなってんだよ」



スマホを潰す勢いで握り締め、青筋を立てる伏黒に「もう怒ってるくせに〜」なんて発言が大爆発を生むことは想像に容易い。

流石の私も諸々な理由で自重して、流れを伏黒に潔く渡すと、恐らく今日で一番深く長い溜め息を吐いた後スマホを操作し出した。



伏黒「相手は"領域"を使うかもしれません。距離をとって五条先生のところまで後退＿」



伏黒がスマホを耳に当てた瞬間、には特級は真後ろにまで来ていて。私の時と同じくスマホを破壊して連絡手段を絶たれた。あくまで冷静に、距離を取る。


ここからの流れは先輩と二人だった時のように行動するしかなく、狗巻先輩が動きを止めている内に攻撃して距離を取る。人数が倍になった分連撃もしやすい。


最小限の動作を意識して懐に入り斬り込むと、人でいう目から生えている樹は他と比べ脆く、傷を付けることに成功。特級の刀のお陰もあるかもしれない。

といっても直ぐに治されてしまったし、案の定硬いので二人の攻撃でもダメージは見られない。



花御『やめなさい。愚かな児等(こら)よ』



呪いから一定の距離を取り構えていると聞こえてきた例の気味が悪い喋り。

何度聞いても気持ち悪いことこの上ないが、初めて聞く伏黒と加茂先輩は私達よりも顔を歪めていた。



花御『私はただ、この星を守りたいだけだ』



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