【呪術廻戦】呪われた世界の片隅で ２

第６２話 ページ16

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パンダ「変だな」



班に別れてパンダ先輩、狗巻先輩、野薔薇ちゃんと共に暫く走っていると、パンダ先輩がそう零した。

嫌な予感がするけれど詳細を聞く為、足を止める。



パンダ「京都校がまとまって移動してる…悠仁とバラけた辺りだな。これ、京都校全員揃ってないか？」

釘崎「二級がそっちにいるってこと？」

パンダ「それなら俺が気付いてるさ」

「……虎杖殺しちゃおう、的な？」

釘崎「何それ！！意味分かんない！！」

狗巻「こんぶ」

パンダ「確かにそこまでの敵意は感じなかったが、ありゃ悠仁生存サプライズの前だろ」



「楽巌寺学長の指示なら全然あり得る」と付け足した先輩の話を聞き、見事当たってしまった私の予感を恨めしく思う。もっと早くに気付けば良かった。

楽巌寺…京都校の学長か。言われてみれば、虎杖が箱から出てきた時、京都側では一番驚いていた。



釘崎「他人の指図で人を殺すような腑抜けの集まりなの？京都校は」

パンダ「認識が違うんだよ。オマエらには悠仁と過ごした日常がある。でもな、悠仁を知らない奴等からすれば宿儺の器なんて恐怖の対象でしかないんだよ」



京都にも広まっていた虎杖の死。それを交流会当日に『生きてまぁーっす！！ウェーイ！！」なんてやられたら向こうも驚く。その程度だと思っていたけれど。

虎杖の死の原因にもなった、私達一年の特級案件の任務の事もある…考え過ぎなら良いが、大体あの手の年寄りは皆揃って考え方が古い。


…やめよう。あれやこれやと考えを広げ過ぎるのは私の悪い癖だ。今は交流会に全集中しなければ。



パンダ「俺と野薔薇は戻って悠仁の安否を確認する。棘とAはこのまま呪霊狩りを続けてくれ」

狗巻「おかか」

「私も行きます」

パンダ「心配なのは分かるよ。でも俺の妄想が正しければ京都校がやろうとしてんのは団体戦のゴタゴタに乗じた悠仁暗殺。団体戦が終われば暗殺もなしだろ」

狗巻「しゃけ」

「なるほど…頭良いですね先輩！パンダなのに！」

パンダ「それ関係ある？」


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