第40話 大人・オブ・大人 ページ42
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「五条先生を探してるんですけど、見つからなくて」
七海「五条さんでしたら先程見かけましたよ。良ければ案内します」
「いえいえ!場所さえ教えてもらえれば平気ですよ。
七海さんお忙しいでしょうし…」
七海「お気になさらず。今帰って来た所です」
まさかの朝帰り?出張?一級術師やべぇ…という感想はさておき、「お疲れ様です」と頭を下げる。
そのまま来た道を少し戻り、角を曲がってその後も暫く歩き続けると、「答えたくないなら結構ですが…」と七海さんが口を開いた。
七海「桜小路さんはどうして呪術師なんかに?」
「唐突ですね…もしかして面接官目指してます?」
七海「そう見えましたか?」
「あっ、スイマセン」
いつものノリで話してしまった事を後悔する。高専の学長と同じ様な事を言うのでつい言ってしまったのだ。
「別に謝ることじゃないでしょう」と大人な対応の七海さんはやはり大人・オブ・大人で、適当な五条先生とは大違いだと痛感する。本人に聞かれたら怒られそうなので絶対に言わないけれど。
七海「呪術師はクソです」
「あ〜……えっ、クソ?」
七海「生前、お父上に『術師にはなるな』と再三言われてきたのでは?」
「………よく、ご存知ですね」
「貴方の話をよくされていたので」と、淡々と話す七海さんの表情はサングラスをしていて読み取れない。
というか父、私の話って何。これ七海さん以外にも絶対言ってるだろ。恥ずかしくて高専内歩けなくなるわ。
七海「娘には普通の暮らしをしてほしい、とも。一般企業で働いていた私からすれば労働も同じくクソでしたが、まぁそれはいいでしょう」
「脱サラって本当だったんだ……」
七海「その言い方やめてください」
「あっ、スイマセン」
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ばる - えー覚えてくださってるんですか!ありがとうございます(^ ^*)少しでも作者さんの励みになっているなら嬉しい限りですよ(*´ω`*) (2020年7月28日 20時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - ばるさん» 見覚えのあるお名前と顔文字だと思ったらどちらも読んで頂いてるなんて…!!コメントとても嬉しいです!ありがとうございます。誠心誠意更新していくので宜しくお願いします! (2020年7月27日 17時) (レス) id: 619558bbc0 (このIDを非表示/違反報告)
ばる - 作者さんの別作品(銀/魂)も読ませていただいている者です。呪/術/廻/戦もすごく好きな漫画なので嬉しいです!どちらの作品も楽しみに待ってます(*^^*) (2020年7月26日 11時) (レス) id: b61d069a33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2020年5月18日 23時