【銀魂】今日もお江戸は平和です ５

第二百十訓 ページ24

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鳳仙「ここで浪人と手を組むのをやめ、吉原で働くというのならその命拾ってやってもよい。その顔と身体に生まれてきたのを感謝するんだな」

「へ？」



急に話を振ってきたと思ったら余りにも訳の分からない御託を言い出したので思わず素っ頓狂な声が出る。

吉原で働く？つまり、彼は私に地獄に来いと？



「ごめんなさい、貴方の言ってる事一つも理解出来ないです…えっと、何で引きこもりの社会不適合者に指図されなきゃいけないんですか？」



女を舐め腐ってる上、かなり都合良く作られた頭の中お花畑野郎には怒りを通り越して呆れてしまう。

権力があるのなら、自分の為の自分の思い通りになる夢の国なんか作ってないで公共の福祉を考えてほしかった。この人に言ったところで今更過ぎるが。



「ちょっと自分の世界で偉いからって、それがどこの誰にでも通用すると思ってる高慢バカ。もう少し視野を広げてほしいですね、老眼か？」



怒りを通り越して呆れると先程述べたが、撤回する。普通にムカついている、単純な怒りだ。

金持ちの箱入りが見下してくる感じとはまた違った感覚。金で物を言わせるのではなく、力で有無を言わさずに生きてきたのだろう。そりゃ高慢にもなる訳だ。



「死んで少子高齢化対策に貢献した方がまだ使い道あるんじゃないですか？貴方みたいタイプの老害が一番嫌いです」

坂田「……お前すげェな」



何も言い返さないのかよ、と煽り耐性有に思えるが、若干眉が動いた気がする。あれで平静を装えていると思ってる所が尚の事嫌いだ。


と、この一連の流れを見ていた旦那に若干引き気味な目で見られたのが少々気になるが、神楽ちゃんのお兄さんが笑顔で鳳仙の肩を叩き「こりゃあ面白い」と言って流れが変わる。


その陽気さが鼻についたのかその手を薙ぎ払う…といっても夜王と呼ばれているだけあり威力が凄まじいのだが、並の人間なら思い切り吹き飛んでいるだろう。



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