【銀魂】今日もお江戸は平和です ５

第二百二十五訓 ページ39

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幕府黙認の吉原を統べていた夜王が死んだとなれば上の方々は必ず騒ぎ出す。それに幕府の犬である警察の私が関わっていたと知れれば大問題。


まァ活躍したのは万事屋と吉原の女の人達であり、それに紛れてバレる可能性はほぼないだろう。そこは別に気にしていない。


ただ土方さんは感が鋭いので、吉原の件がバレないためにも入院する程の怪我を負った、それなりの理由を考えなくてはならない。



「旦那、今からここにゴリラとマヨネーズが来ます。多分ドSも。吉原に行った事は内密に。スクーターに乗った旦那に私が轢かれた設定でいくので話合わせて下さい」

坂田「ちょっと待て。おかしい点あっただろ今の設定」

「あっ、スクーターじゃなくて他の機種が良かったですかね」

坂田「そこ一番どうでもいいわ！」

「分かりました。じゃあセレナに乗った旦那に轢かれた、という設定で」

坂田「何一つ分かってねェよ！！つか何でそのチョイスだ！！」

「分かってますってば。e-POWERの方でしょ」

坂田「お前絶対それ言いたかっただけだろ！！」

「坂田さんお静かに！！他の患者さんもいるんですよ！？」



細かな設定を決めていると、ガラッ！と物凄い勢いで病室のドアが開き、ベテラン感溢れる看護師さんが現れ旦那を叱る。きっと廊下にまで声が響いていたのだろう。


よくよく考えれば万年金欠な旦那がセレナに、況してやe-POWERに乗れる訳がない。やはりここはスクーターに乗った旦那に轢かれた事にした方が自然だ。


どうせまた何かしら言われるのでこのことは旦那には伝えず、不服そうな顔を浮かべながらも「…さーせん」と謝った旦那にふと疑問に思ったことを尋ねる。



「もしかして、旦那が言ってた罪はない看護師さんって今の？」

坂田「な訳ねーだろ。もっと若い子」

「ですよね。いやこの言い方は失礼ですけど、二回り以上離れてそうな年上の方が旦那のタイプな訳…」

「何か言いましたか？」

「「なんでもないです」」



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