【銀魂】今日もお江戸は平和です ４

第百五十二訓 ページ10

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「＿＿で、その妖刀のせいで二次元好きの極度のオタクになった挙句、局中法度を十も犯していると。そういう事ですか？」

土方「間違いねェ。全ては刀を手に入れてからおかしくなった。どうやら俺は妖刀に呪われちまったらしい」



全てを明日に任せて寝た次の日、土方さんと総悟とファミレスなうである。

わざわざ屯所ではなくファミレスまで来ての話しだから何かと思えば、呪われた〜なんて言い出したので爆笑する総悟。



「人が真剣に話してるのに笑うなんて失礼でしょ。これだから最近の若者は…」

沖田「Aさんだって声震えてるじゃねーですか。笑いこらえてんだろ。口角上がってますぜ」

土方「だから言うのヤだったんだよ…」



信じていない私達に溜め息を吐く土方さん。煙草をふかしながら、ふと気付くと勝手に入れ替わっていて、別人格というよりは自身のヘタれた部分が妖刀により目覚めている…とか。



沖田「土方さん、ヘタレを刀のせいにしちゃいけねーや。土方さんは元々ヘタレでしょ」

土方「そうスよね、俺なんて元々こんな…あっ、中嶌氏のその髪型〜忍っ娘くるみちゃんとソックリでござるな。よく見ると目元もソックリだね〜。ちょっと写真撮らせ……っ、」

「見なかったことにします」

土方「………………助かる」



肩を落として落ち込んだかと思えば、普段の彼なら100億%言わない発言。言っている途中に気付き、ハッとしていた。

妖刀の呪いは本当だったのだとミルクティーを飲みながら実感する。隣の総悟は若干引き気味だ。

土方さん曰く、捨てようと思っても捨てられず困っているのだとか。言われてみれば確かに、マドラー代わりに刀を使っていたな。



沖田「土方さん、こんな時にウカウカしてたら伊東さんに副長の座奪われますぜ。あの人隊内でアンタの悪評ふれ回ってますよ」

「お前も同じだろ」

土方「明日にも伊東の切腹の申し渡しがきてもおかしくねーよ…今のヘタレた俺じゃ呑みかねねェ」



総悟のブーメラン発言に突っ込むが、目に余る行為は今の土方さんが彼を上回っているのも事実。


「俺といると伊東に目を付けられるぞ」と言って仕事に戻ろうとする土方さんを「待ってくだせェ土方さん！！」と、珍しく大声で呼び止める総悟。

だがここで、切腹の危機がある上司を心配して呼び止める心優しい部下と勘違いしてはいけない。



沖田「焼きそばパン買ってこいよ。あとジャンプもな、勿論お前の金で」



彼はこういう人間だ。



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