第八十二訓 ページ35
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「まさかテメーらもココに来るとはなァ。上がゴリラだと下が大変そうですね〜」
「テメーらこそなんでいんだ。鬱陶しいから消えろ」
「旦那こそダメなメガネを持ってると大変そうですねィ。部下の尻拭いをしなくちゃいけなくて」
「てめっ、コルァ!!新八のこと悪く言ってんじゃねーヨ!その口切り刻んでやろうか!!あン!?」
雨の中、柳生家へと歩いている道すがら、途中で旦那達に会ってから今現在まで、ずっとこの調子である。
なんでいつもこうなるのか。この中の一人でも大人になれれば、こんなに騒がしくはならない筈なのに。
終わる気配のみえないやり取りから逃れるように耳を手で塞いで強制的にシャットダウン。
土砂降りで地盤が緩んで土砂崩れでも起こればこの家なんて真っ先に被害に遭うんだろうなぁ、なんて事を考えながら歩いていると、目の前には開け放たれた門と多くの門下生達が。
「なっ…なんだ貴様ら!?」
「新八ぃ今日から俺らも門下だ。なんだっけ?天然パーマ流?」
「銀さん!!神楽ちゃん!!」
「お前ら!!」
門下生達に囲まれていた近藤さんと新八くんは、私達の姿を見て目を見開いている。まさか来るとは思っていなかったのだろう。
そんな二人を余所に加勢し、峰打ちでどんどん倒していく。門下生達が弱かったのか、私達が強かったのか、あっという間に数が減る。
柳生流も、大したことないらしい。
倒しながら近藤さんと旦那が言い争っていたが、妙ちゃんが私に別れを伝えに来たように、私の知らない所で二人にも別れを告げていたのだろうか。
「こんなマネしても誰も喜ぶ奴なんていないのかもしれん!お妙さんはこんな事望んでないのかもしれん!
それでも自分の我を通したい奴だけここに来た!お妙さんにもう一度会いたい奴だけここに来た!大義もクソもない戦いに余計な奴巻き込むわけにはいかんだろ!
なのになんでお前らまで来るかなァァ!もォォ!!」
話の矛先を私達に向け、困った顔で話してくる近藤さん。私だって妙ちゃんにもう一度会いたかったから来たので、余計な奴ではない。
すると土方さんがタバコを吸いながら「心配いらねーよ」と、話し出した。
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柊ひな(プロフ) - 桜さん» 面白い……!?そう言って頂けるとお世辞だとしてもとても嬉しいです!更新頻度がバラバラで申し訳ない限りなのですが、私の出来る範囲で頑張っていこうと思います!コメントありがとうございます! (2019年5月4日 0時) (レス) id: de18b107bf (このIDを非表示/違反報告)
桜 - コメント失礼します。初めて読まさせていただきましたが、すごく面白いです!更新頑張ってください! (2019年5月2日 18時) (レス) id: 7ff3846d52 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 折角お誘い下さったのに本当にごめんなさい!!!!!そんな私がこんな事を言うのはおこがましいと分かってはいるのですが、また別の機会に誘って下さると嬉しいです。長ったらしくてすいません。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 軽く調べて見たのですが、まぃさん!素晴らしく可愛いですね!(見た目の清楚さが特に)だからこそド素人の私が書いてしまうとキャラ崩壊が半端じゃなく事故作品にしてしまう気がして、ミリアさんに迷惑をかけると思うんです… (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - お誘い下さりありがとうございます!銀魂恋愛合作!!是非ともご一緒にやらせて頂きたいのですが、私自身たくっちさんの動画を拝見した事がなく、名前なら知っているのですがご期待に添えるようにはできないと思います。 (2019年4月27日 21時) (レス) id: 105b197957 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年4月17日 22時