【銀魂】今日もお江戸は平和です 2

第五十一訓 ページ4

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万事屋の三人に(無理矢理)依頼をし彼らが去った後、情報集めのため煉獄関に残り探りを入れていたのだがやはり何も出てこない。

前々から探りを入れていてこの結果だ。余程隠すのが上手いらしい。探るといっても適当にボコして吐かせるという古典的なやり方だけれど。



「なかなか敵さんも尻尾出さねーな。ザコをやったところで何も出てこねーや」

「本当ちょこっとだけでいいの。何か知らない？ここに関わってる人の名前出してくれるだけでもいいからさァ」

「Aさん、そいつもう伸びてます」

「ホントだ、次」



地面に伏してる奴の頬を叩きながら聞くも用済みと知り、そのまま置いといて他に誰かいないか探しに行こうと辺りを見れば沢山の倒れてる人、人、人。



「暴れすぎじゃない？」

「Aさんが誰彼構わずボコすから…」

「私が悪いみたいな言い方するのやめてもらえるかな。絶対そっちの方がボコしてました」

「いーや、Aさんの方が二人多いでさァ。俺ァちゃんと見てましたよ」

「何で数えてんだよ」



これ以上の探りは怪しまれるかもしれない。そう思った矢先、タイミング悪く後ろから聞こえてきた足音。

バレてしまったのか、と少し身構えながら振り返ると、いたのは敵でも何でもなく我等が上司、土方さんで。いや、ある意味敵だけれども。



「げっ」

「オフの日まで仕事とは御苦労だな。お前らがそんな働き者だとは知らなかったよ…」



流石の総悟も土方さんの登場は予期していなかったのか驚いている。最悪だ。非番の日までこの人に説教されるのなんて嫌なんだけど。




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「まあまあ、遠慮せずに食べなさいよ」

「…何コレ」

「旦那すまねェ。全部バレちゃいやした」



次の日、土方さんにファミレスに呼ばれた私、総悟、旦那。前日の出来事から分かるように話の内容は煉獄関のこと。

勝手に依頼し勝手にバレてで旦那には迷惑しかかけていない為、私も「すみません」と謝る。



「イヤイヤそうじゃなくて、何コレ？マヨネーズに恨みでもあんの？」

「カツ丼土方スペシャルだ」



そう言い土方さんが手渡したものはカツ丼の上に大量のマヨネーズがかけられ、カツ丼とはもう言い難いソレ。

土方さんはきっと最大限のご馳走としてくれたのだろうが、勿論誰も喜ぶはずがない。予想通り旦那は拒否しカツ丼を受け取らず店員さんにパフェを頼む。

ついでに私も何か頼もう。土方さんの奢りだから。


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