第三十三訓 ページ34
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「お姫さんが何を持って家出なんざしたんだか…人間立場が変わりゃ悩みも変わるってもんだ。俺にゃ、姫さんの悩みなんて想像もつかんよ」
近藤さんのこの発言から分かるように、お上である将軍様の妹君、そよ姫様が家出をしたのだ。そうじゃなきゃこんな暑い中外なんかには出ていない。例え見廻りがあったとしても絶対にサボる。
「立場が変わったって年頃の娘に変わりはない。最近お父さんの視線がいやらしいとかお父さんが臭いとかいろいろあるのさ」
「お父さんばっかじゃねーか」
「Aはそんなこと思ってないよね?俺臭くないよね?」
自分で言って不安になったのか、私に聞いてくる。そんなの勿論答えは決まっている訳で、近藤さんに向き直り、笑顔で答える。
「当たり前でしょう?近藤さんは人間の垣根を超えたゴリラなんですから。そんなニオイとっくに慣れましたよ」
「A……!!」
「ねェ何で感動してんの。感動する要素どこにもなかったんですけど」
土方さんが冷静にツッコむが、余計なことは言わないで欲しい。良い感じに終わったんだから。
江戸といっても広いし、正攻法で探していくのなんて骨が折れる。体がいくつあっても足りないだろう。
同じことを思ったのか総悟がバーベキューパーティーでおびき出そうと提案していたが、却下された。
「たこ焼きパーティーの方が絶対良いって。たこ焼き嫌いな人なんていないんだから」
「何パーティーしたって来ねーよ」
「ひっかかるのはお前らだけだ」とまで言われてしまった。
…マヨネーズパーティーしたら絶対ひっかかる癖に。
直後、「局長ォォ!!」と、叫びながら山崎が走ってきた。どうやらそよ姫様の目撃情報があったらしく、その場所はかぶき町。私たちがダラダラ喋っている間に山崎は真面目に仕事をしていたらしい。
ただ一つ気になることがあるとすればその制服。
ロッカーになるの流行ってるの?
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柊ひな(プロフ) - サヤ&アキさん» 紅桜篇は書いてません!書く予定もないです。紅桜篇で真選組が登場するのは劇場版で、中嶌単体で出す案も考えたのですが無理矢理感が出ると思いやめました。吉原炎上篇も同じ理由で書く予定はなかったのですが書かないと新キャラ二人の出る機会がないと思い書きました。 (2021年3月3日 11時) (レス) id: 7c8f4bb7ef (このIDを非表示/違反報告)
サヤ&アキ - 紅桜編ってどこですか? (2021年3月3日 0時) (レス) id: a63af908e0 (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 黒華さん» 私の紛らわしい言い方で気を遣わせてしまいすみません…不快だなんて全く思ってないです!わざわざ応援までありがとうございます(泣) 更新頑張ります! (2020年5月20日 17時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)
黒華(プロフ) - この間のコメントに不快を感じさせてしまっていたらすみませんm(*_ _)m物語シリーズを作者様が知っていたことが嬉しくて『おぉ!!』って思ったんです。銀魂な感じが出ている作風でとても好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月20日 15時) (レス) id: 0ab52dedef (このIDを非表示/違反報告)
柊ひな(プロフ) - 黒華さん» そりゃ丸パクリして使われてたらゾワッてしますよね…笑 (2020年5月20日 15時) (レス) id: 3fe6b67371 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柊ひな | 作成日時:2019年4月6日 23時